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キジ子、家族になる  09/14/2023  




前回は、実家に毎日3、4回来る『通い猫キジ子』が飼い猫だったと判明し、「ところが」なんて意味深な終わり方をしましたが、そのつづきです。


2023年、今年5月初旬。
丁度ゴールデンウィークの時のこと。

「キジ子、食欲がないのよ。舐める程度しか食べないの。餌に飽きたのかと思って色々変えてみたのだけど、どの餌も食べなくて。もう、4、5日食べてないかも。どうしちゃったのかしら?」
と、母から連絡が入る。
「それって、具合が悪いんじゃない。」
と私。
「そうかな~?どうしたらいいと思う?あんただったらどうする?」
「えっ 私だったらそんなの・・・病院に連れて行くに決まっているじゃん
「でも、キジ子はうちの子じゃないのよ。」
「毎日入り浸っているんだからうちの子のようなもんでしょ。前にも言ったけどさ~、キジちゃんは野良みたいなもんだと思うよ。」
と私。

親子でも性格は違う。
母は私以外の意見も聞きたかったのか?
いつものように公園の『地域猫さん達&地域猫さん達を見守る人々』のところへ行った。
「うちに来るキジ子ちゃんが食欲がなくって。どこか悪いような気がするのだけど、飼い主さんがいるし、どうしたもんやら?」
とでも言ったのだろう。

それに食いついたのが猫ボランティアの●さんである。
「私、飼い主さんの連絡先知っているから、連絡してあげる。」
●さんはボランティアをしているだけあって、情報通なのだ。

●さんがキジ子の飼い主にどう話したのかはわからないが、飼い主さんは働いていて、帰宅が6時頃。
6時過ぎに母の家に来ることになり、その日の6時過ぎ、キジ子の飼い主さん(女性)とその娘さん(何歳かはわからないが大人)が母の所へ来た。
なんだか正妻と不倫相手との『初めてのご対面』みたいだが、互いに会うのは初めて。
しかも飼い主さんにとってはキジ子に別宅があったなんて思いもしなかったことだろう。


その夜、母から連絡が入る。
「ビックリ キジ子、1年以上飼い主さんの所には帰っていないんだって。何かあったら連絡下さいと連絡先教えてくれて、あと100均の首輪置いてったよ。」
「ねぇ、今がまさに『何かあった時』じゃん!食欲がない、病気だと思うって言った?」
と私が聞くと
「もちろん言ったよ。でも、飼い主さん、その事については触れないのよ。はぐらかすというか・・・、どういう意味だと思う?」
「それはさ~、1年以上帰ってないから、以前はうちの子だったけど今はうちの子じゃない。だから病気になろうがうちには関係ありません、という意味だと思うけど・・・私は。それに動物病院って、保険きかないから、お金かかるじゃん。」
と私が言うと
「じゃあ、何かあったら連絡下さいと首輪は?」
「社交辞令みたいなもんだよ。猫を捨てたとか動物虐待とか、こういう時代だから変な噂でもたったら嫌だからじゃないの?」


飼い主さんに会ったからといってキジ子の食欲が増すわけではない。
2、3日様子を見るが、人間の1日は猫にとっては3日だか4日にあたると何かの本で見た記憶がある。
コロコロに太っていたキジ子は痩せてしまい、母は飼い主さんに電話をかけ、キジ子の状態を言う。
返答は
「もう少し、様子を見て下さい。」

更に2、3日様子を見たが、餌を食べずに辛そうに猫座り(我が家ではこう呼んでいますが、世の中では香箱座りと言うようです)をしている。
見るに見かね、以前飼っていた猫が何度かかかったことのある動物病院に連れて行った。

「この子、うちの子ではなく、通い猫なんですけど。」
と先生に言うと、
「どこかは悪いとは思いますが、どこが悪いのかは血液検査をしないとわからないです。今日は点滴だけします。あとは、飼い主さんと話し合って下さい。」
当然ながらお金は母が払った。

点滴が効いたのか、数日したらキジ子の食欲が少し回復した。
が、単純には喜べない。
「点滴しただけなんだから、一時的なものだろうね。」
と、私が言うと
「そうかもね。」
と母。

そして、予想通りになった。
1、2週間はまあまあ元気だったが、その後、また食欲が落ちた。

5月半ば過ぎ、毎日来ていたキジ子が来ない。
心配になった母はあっちこっち探すがいない。
1年以上帰っていないと言うから飼い主さんの所にいるとは思えなかったが、念の為、夜、飼い主さんに連絡をすると
「今、家の中で寝てます。1年ぶりに帰って来て驚きました。」
とのこと。

キジ子の状態の事、1度病院にかかった事、血液検査をしないと病名はわからない事等、飼い主さんに話すと、
「働いているので病院に連れて行く時間がない。それに足(車のこと)がない。」
というような返答が返ってきたと母。

だが、それは通用しない。
飼い主さんのお休みが何曜日なのかはわからないが、動物病院は大抵土日祝日はやっているし、家族構成は知らないが大きな娘さんもいる。
しかも実家からも飼い主さんの所からも徒歩5分の所に▲動物病院がある。

それを母が言うと
「病院に行くも行かないもお宅(我が母)の判断にお任せします。」
というような答えが返って来たらしく
「なんか、回りくどい言い方をする人で、よくわからないのよ。どういう意味だと思う?」
と母。
「簡単に言えば、あんたが病院に連れて行くのはあんたの勝手。うちは病院には連れて行く気はない。よって金も払わん、という意味なんじゃない?」
と、私が言うと
「普通、1年ぶりでも自分の家の子が帰って来たら嬉しいし、病気だったらできる限りの事はするよね?」
と母。
「それはお母さんや私の『普通』。人によって普通は違うんだよ。」

猫の心理はわからないもので、翌日、キジ子はヨロヨロしながら母の所に来た。
母は病院に連れて行くと決心はついていたものの、以前かかった病院はその日は休み。
「ねぇ、病院休みなんだよ。でも、キジ子、かなり弱っているの。明日まで我慢させるか、他の病院へ行くか、どうしたらいいと思う?」
と、母から連絡が入る。

ネットで調べたら実家から徒歩5分の▲動物病院はやっているとわかる。
だが、▲動物病院はあまり評判がよくない、というか
「▲さんは、前に行ったことはあるけど・・・、今は他の所に行っているの。」
と言うご近所さんが多く、肝心の理由を誰も言ってくれないのだ。

母はそろそろ車の免許を返納した方がいい年齢なのだが、まだ運転している。
「この機会に徒歩でも行ける▲動物病院に行ってみたら?近い将来、免許返納なんだから。それにクー太(母の猫)もいるからいつかは病院のお世話になるでしょ。」
と私が提案し、▲動物病院に予約を入れる。

▲病院には院長先生の他、何人か医師がいて、キジ子の担当は若い男性の先生。
優しい先生だった。
血液検査をしないと病名はわからないとのことで、この際だから検査をしてもらう。
で、結果はというと、慢性腎臓病
それもかなり進行していて、いい状態ではないらしく
「正直言って今すぐにでも入院治療をしてもらいたい。」
と先生。
「実はこの子、うちに通って来る子で、飼い主さんは別にいるんです。」
と母が言うと、先生は笑いながら
「あ~、そうなんですか。じゃあ、飼い主さんと話し合って下さい。」

入院治療以外の治療法を聞くと、毎日点滴に通う治療もあるとのこと。
あと、先生によればキジ子は6、7歳じゃないかとのこと。
その日は点滴&薬を皮下注射で入れてもらい帰宅。

ご近所の人々が▲病院のことを濁す言い方をする理由はお会計の時にわかった。
料金である。
他の病院より高く、他の病院の倍くらいの金額だったのである。

その夜、また母から連絡が入る。
「ねぇ、キジ子が夜、外に出たがったらどうしよう。」
「えっ キジちゃん、重症みたいなもんなんだよ。外になんて出しちゃダメだよ。死んじゃうよこれからは完全室内飼
と私が言うと
「でも、うちの子じゃないじゃないし・・・。」
と、『うちの子じゃない』にこだわる母。

とはいえ、外には出すことはできなかったようだ。
母は室内飼いにトライし、毎日LINEが来る。
「2階の部屋で吐いていた
「2階の押入れの中の、しかも布団の上で粗相してた
「何回言ってもトイレを覚えない
と、しつけに悪戦苦闘している内容。
挙句には、病気の猫とはいえ、よほど頭にきたのか
「遅かれ早かれ死ぬのだから外に出すか
母は猫は大好きだが、しつけは苦手なのだ。

5月末、母は飼い主さんに連絡し、病院にかかった事、キジ子が慢性腎臓病で状態が悪い事を言ったそうだ。
奥歯に物が挟まったような飼い主さんの言い方が、母には納得がいかなかったようだ。
それに、以前にボランティアの●さんに言われた『猫泥棒』も気になっていたのかもしれない。

すると、飼い主さんと娘さんがまた母の所に来て、飼い主さんは面倒みれないことと
「よろしくお願いします。」
と、2回分の病院代の半分の金額を置いて行ったとのこと。
飼い主さんにとっては予想外の出費だっただろう。

こうして約3年『通い猫』だったキジ子が家族になった。
で、キジ子のしつけだが、2週間位でトイレを覚え
「キーちゃん、いい子ちゃんなのよ
以前は怒りに満ちていた母のLINEが柔らかくなった。



▲病院に入院治療と毎日の点滴治療の他に治療方法がないか聞くと、投薬治療もあるとのこと。
母は投薬治療を希望し、腎臓食を食べさせ、6月はなんとか乗り切る。

しかし、7月になるとまた食欲が落ち、予想はしていたが薬が効かなくなり、毎日皮下注射点滴をしに病院へ通うことになる。
元々積極的に食べなかった腎臓食には口をつけなくなり
「腎臓食にこだわらなくていいです。キジ子ちゃんが好きな物なら何でもいいです。とにかく『食べる』を優先させて下さい。」
と、病院で言われる。

7月半ば、キジ子はガリガリに痩せ、体重を量ったら2㎏弱。
食欲もなく、タラーッとよだれをたらし、人間にその顔を見せたくないのか、別の方を向き、静かに座っているだけ。
長年猫を飼っていればわかる。
もう長くないと。

病院から
「皮下注射点滴は効き目が弱いから、効き目のいい入院治療をした方がいい。」
と勧められ、3日間入院する。
1日かけてゆっくり点滴をする治療で、この治療をすると多少はよくなるようだ。
病院が撮った、キジ子が自力で餌を食べている動画も見せてもらう。

入院中に検査もしたらしく、たった3日間だというのに
「あららら 高いとは思っていたけど、本当に高いね。」
と、母と私の声が揃う程の金額だった。
が、仕方がない。
それを承知で引き取ったのだから。

入院治療後は、入院をしないだけで、1日かけての点滴治療を続行することになる。
朝、キジ子を病院に預け、夕方、キジ子を引き取りにいく。
劇的によくなるなんてことはなく、いつ旅立ってもおかしくない状態。

「私達がやっていることって、延命治療だよね?点滴に行かなければ、キジ子、すぐ死ぬよね。苦しい時間が長いより、そっちの方がいいのかな?」
と母。
可能な限り病院に連れて行き、面倒をみて、看取るというのが我が家での長年のやり方なのだが・・・、いつも考えてしまう。


7月26日の午前中。
キジ子はトイレに入り、トイレから出ようとまたいだところでパタッと倒れ、そのまま静かに『猫の国』に帰った



【追伸】
我が家ではこれまで旅立った子達は実家の庭に土葬だった。
キジ子もそのつもりだったのだが、7月26日はものすごく暑かった。
暑くても私は掘る気でいたのだが、母が躊躇った。
穴を掘ることではなく、『におい』にである。
ご近所さんに迷惑がかかったら嫌だとの為、初めて火葬を依頼し、キジ子はお骨になって帰って来た。

実家の居間にある小さな棚の上は我が家の仏壇のようなもの。
今は亡き父の写真を真ん中に、これまでの猫さん達の写真も飾ってある。
キジ子のお骨を置く場所がなく
「父の写真が邪魔だわね。これを端によければいい。」
と母は言うと、父の写真を隅においやり、キーちゃんをドーンと真ん中に置いた。
「お父さん、怒っているかしら?まぁ、いいわね。」
母はふふふっと笑い、『キジ子ロス』にはならなさそうだと私は少し安心したのでした。



【写真】



rp51.jpeg
亡くなる2日前のキジちゃん。
薬が効いていたのでしょう。
かろうじて膝に抱かれる気力がありました。

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元気で太っていた頃のキジちゃん。
もっと早くに『家族』になりたかった。







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