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飛べない鳥  10/30/2021  
早いものでルビ君が肩を脱臼してからもうすぐ2ヵ月になる。
ブログの更新が遅いのは私が怠惰だからだ。
テレビを見たり、本を読んだりしているうちに、気がつけばうたた寝というのが常。
話は前回のつづき、事故後のルビ君である。

3週間~1ヵ月はケージで安静とかかりつけ獣医さんに言われ、ルビ君もケージで静かに過ごしていた、というより、痛くて静かにしているしかなかったのかもしれない。
私は脱臼の経験がないのでその痛さがわからず、『セキセイインコ 肩 脱臼』で検索をかけても、どの位の痛さなのかなんてことは当然ながら書いていず、それどころか情報もない。
そこで、人間の脱臼を調べてみたら、「強烈な痛み」と書いてあった。
人間とインコを一緒にするのもなんだが、ルビ君も相当な痛みだったのではないかと思う。
おまけにルビ君は夫(ネパール人)が力を込めて振ったズボンに当たってしまったので、恐らく全身打撲だったのではなかろうかと推測される。

ルビ君は毎日体重測定をしている。
体重測定はプラスチック製の虫を入れる小さな入れ物にルビ君を移して測るのだが、測り終わった後、ルビ君が虫入れから出てしまうことがしばしばある。
以前だったら、そういう時は飛び回り、昼間であれば絶対に自らケージに戻ることなどなければ捕まえることもできず、夜であれば電気を消さなければ捕まえられなかった。
しかし、脱臼後は飛べなくなってしまい、10㎝位ジャンプをするだけ。
しかも、恐らく脱臼でバランスが取れなくなってしまったのだろう。
自分の降りたい所に着地ができず、ルビ君自身も自分が飛べなくなったことをわかっており、すごすごと自分で自分のケージに戻って行く。
不憫でならない。

見た目も変わった。
脱臼した左肩は右より下がり、歩きながら左肩を上げ、プルプルと震わせている。
「なんか、感じ悪っ!」
といった風なのかもしれない。

事故から丁度1ヵ月後、かかりつけ獣医さんの所に、ルビ君、パル、私の3人(正確には2羽と1人)で行った。
というのは、たまたまルビ君の事故の1日前に、ルビ君とパルの健康診断の予約を入れており、たまたま事故からぴったり1ヵ月だったのだ。

いつも書いているが、診察室に先生が来られる前に、助手の方が体重測定をする。
ルビ君35g、パル39g。
事故前のルビ君は38g~41gあり、38gは痩せている時の体重で、大抵39g以上あるややおデブ。
「目指せ35g」と餌を減らしたりしていたのだが、なかなか痩せなかった。
しかし事故後、餌の量は変わらず、むしろ少し多めに与えているのに痩せてしまい、目指す体重になったというのに
「どんどん痩せていく。脱臼だけでなく、どこか悪いんじゃないか・・・」
今度は心配なのである。

ついでにルビ君のことをもう少し書くと、性格は明るく人間好き。
とはいえ病院は苦手らしく、病院へ行く時はすごく緊張している。
幼い頃から食べるのが大好きで、食べるのも早い。
私が朝、餌を与える時などは「早く、早く」と言わんばかりで、餌を入れた餌入れを柵にかける前にバシャッと飛び込むように入ってしまう程の食いしん坊だった。

「その後、どうですか?」
と言いながら、先生が診察室に入って来られた。
「今日まで放鳥はしていませんでして、ケージで安静にさせていたのですが、なんか・・・、この子、明るい性格だったのに暗くなってしまったような・・・、35gはインコの平均体重なのでしょうが、どんどん痩せてしまって・・・、食べてはいるのですが・・・」
「このヒト、飛べなくていじけていますか?」
と先生に聞かれる。
「いじけているかはわからないのですが、飛べなくなったとうことは自覚しているようです。自分でケージに戻ってしまいますから。」
「そうですか。今日からは放鳥していいですよ。リハビリです。但し、無理強いはしないで下さい。このヒトが出たいと言ったら出し、出たくないのなら出さなくていいです。体重は減り続けるようなら連絡をください。このまま34、35gで止まっているのであれば大丈夫です。ん?このヒトの口に・・・なんだろう?黒い点がありますね。」
先生はそう言うと、ルビ君の嘴を凝視し、小瓶に入った液体を出され、液体を綿棒につけ、綿棒でルビ君の嘴をこする。
「取れませんね。嘴にあるこの黒い点ですが、多分肝臓が影響しているように思います。」
と言われても、前回も書いたが、情けないことに老眼で黒い点が全く見えない。
「でも足の爪に出血班は出ていませんから、今は大丈夫です。」
と仰ると、先生は次にパルを診る。
「このヒト、大丈夫ですか?」
「えっ?このヒトは・・・、元気そのものです。」
先生につられてパルのことを『このヒト』と言ってしまう。
「このヒト、今、換羽みたいですが、換羽が終わった後、気をつけないと、産むかもしれませんよ。」
「産むってことは、卵ですね。と、いうことは、ダイエットさせないとダメなんですね。」
「そうです。このヒトはダイエットして下さい。あと、2人共爪切りをしましょう。」
と仰る。

実は我が家にも小鳥専用の爪切りがある。
夫が「できる」と言うので、ネットで買ったのだ。
ちなみに人間の爪切りよりもかなり高い。
爪切りと共に爪の切り方の本もついていたのだが、本通りにはいかない。
ルビ君もパルも暴れて話にならない。
ところが、先生の手にかかると2人共静かに爪を切らせ、1人1分で終わってしまう。

「先生、この子の肝臓が心配で、でも爪を見ても出血班というのが全然わからないのですが、どうしたらいいでしょう?」
と、ルビ君を見ながら聞くと、
「じゃあ、爪切りがてら定期的に診せに来て下さい。」
「爪切りって、どの位の頻度でした方がいいのでしょう?」
「2~3ヵ月ですかね。」
「わかりました。じゃあ、爪切りがてら2人を連れて来るようにします。」

放鳥解禁になったものの、扉を開けてもルビ君は出て来ない。
「長い間小屋にいたから小屋に慣れたんです。」
と夫は言うが、私はそうは思わない。
『ケージの外 = 怖い場所』と思ってしまったような気がするのである。

夫がケージに手を入れ、嫌がるルビ君を部屋に出す。
「先生に無理強いしてはいけないと言われたんだから。嫌がっているんだからやめなさいよ
と怒ったところで、
「大丈夫、大丈夫。小屋は刑務所と同じ。ルビ君、外出たいです。ルビ君、パパいるから大丈夫でちゅよー。」
ヘラヘラと笑う夫。
「おまえがいるから心配なんだよ。」
心の中でなじる私。

脱臼から2ヵ月たってもルビ君はなかなか自分からケージの外へ出ない。
しかし、時々出て来ることもあり、ルビをその気にさせるのはパルである。
健康なパルは扉を開けるとすぐにケージから出て、隣部屋の夫がこさえた「遊び場」にバタバタと飛び、ケージと遊び場を何往復かした後、ルビ君のケージの上に着地する。
そして鳴く。
インコの鳴き声をどう表現していいのか私にはわからないが、パルの鳴き声は夫曰くチャッカルチャッカル。
「パルがチャッカル、チャッカル言うてます。ルビ君に、遊ぼう、遊ぼう、言うてますよ。」
と夫が言い、どうやらまんざら当たっていないわけでもなさそうだ。
パルが鳴くとルビ君はケージから出て来て、パルと嘴をつけあったりし、飛べないなりにも頑張って飛ぶ。
当初10㎝位ジャンプをするだけだったというのに、今ではテーブルの上に乗れるようになり、低空飛行ではあるが2~3m位飛べるようになった。
パルの存在は大きいのだ。

そんなパルもルビ君の事故後、変わった。
パルの性格はおっとりしていて優しい。
ルビ君は気性が荒いところがあり、痛く突っついたりするが、パルは痛く突っつくなんてことは皆無。
それどころか「気持ちいい~」と思うくらい、クチュクチュと優しくついばんでくれる。

これまで2人は圧倒的に夫が高い所にこさえた「遊び場」にいる時間が長かった。
それが証拠に、遊び場の真下がパソコン置き場なのだが、そこは2人のフンだらけ。
私はほぼ毎日、頻繁に拭き掃除をしていたのだが、ルビ君が飛べなくなってから遊び場へ行くのはパルだけ。
ルビ君のいない遊び場はパルにとってあまり楽しい場所ではなくなってしまったらしく、行っても短い時間だけ。
従ってパソコン地帯がフンで汚れることがなくなり、私は拭き掃除をしなくてすんでいる。
そして、遊び場にあまり行かなくなったパルは、飛べないルビ君に合わせてか、ルビ君と一緒に床の上やテーブルの上で遊ぶことが増えた。

また、夕方、2人のケージ掃除をする時にルビ君に3種類のおやつをあげるのが習慣になりつつある。
ルビ君が痩せてしまったからだ。
それをパルはすぐに覚え、「私にも頂戴」と言わんばかり。
時間になると、パルは放鳥していても自分のケージに戻り、餌入れの前で犬のように待っている。
パルが太ってしまうのはこのおやつがいけないのだろうが、ルビ君に与えてパルには与えないというわけにもいかない。

ということで、事故後、ルビ君の生活は大きく変わり、パルの生活も少し変わった。
ルビ君が遊び場まで飛べるようになる日が来るのか、それともずーっとこのままなのか?

私の手の届く所には常に町田康氏の『スピンクの壺』という、スピンクシリーズの本が数冊ある。
町田康氏のファンなのだ。
まあ、それはいいとして、『スピンクの壺』についている帯の言葉が気に入っている。
     生きていれば それだけで いいじゃないか。

この文には何か深い意味が込められているのかもしれないが、私は単純なので文の奥までは探らない。
いや、探れない。
飛べないルビ君が不憫でならないし、毎日拭き掃除をしてもいいから遊び場まで飛べるようになり、また遊んで欲しいと思う。
だが、それ以前に、死ななくてよかった、生きていてよかった。
そして、もうひとつ。
ルビ君が人間不信にならなくてよかった。
元々手乗りのルビ君は今も手乗りで、以前より手の上に乗っている時間が長くなりました。

rubi601.jpeg
一緒にいることの多いルビ君とパル

rubi603.jpeg
こんなにベッタリくっついているということは、
相性がいいのでしょうね。



















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