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アクシデント  09/10/2021  
長いこと下書きホルダーに入っているモノがあり、それを書き上げてからと思ったが、急遽予定変更。
過去より今が大事なので、比較的新しい事を書きます。
今回もいつもと同様長文です。


8月18日木曜のこと。
この日は私も夫(ネパール人)も休みで、家でゴロゴロしていた。
この日はなんて書くと、他の休みの日は活動的なのかと思われるかもしれないが、そうではない。
活動的なのは極々稀なことで、大概ゴロゴロしているのだ。

休みの日は午前中からルビ君とパル(セキセイインコ)を放鳥する。
午前中は2人(正確には2羽)共も元気で、昼間も2人共元気だった。
夕方は我々人間はうたた寝をしてしまい、人間のうたた寝時間は2人もうたた寝をしてしまう。
夫が部屋の上の方にこさえた遊び場の止まり木で2人共首をくるんと後ろに回し静かにしている。
夜、7時過ぎ、食卓に人間の夕食を置く前に、まずルビ君とパルの為のトウモロコシと野菜を置き、最後にセキセイ用の餌(シード)を与える。
2人共トウモロコシは大好物で夏場は生のトウモロコシを茹で、生のトウモロコシが手に入らない冬場は無添加の缶詰のトウモロコシで我慢してもらう。
野菜は、パルが細く切った人参が大好きで、パルの為に人参が沢山入った洗わなくてもいい野菜サラダというのを買っている。
人参だけを買い、頑張って細く切ることにトライしたこともあったが、機械にはかなわない。
パルも私が細く切った人参には見向きもしなかったので、以来、無駄な努力はしないことにした。

普段であればトウモロコシから食べる2人だが、ルビ君がいつもと違う。
トウモロコシに口をつけはしたが、すぐに遊び場に戻り、首を後ろにくるんとしてジーっとしている。
「ルビ君、なんか、元気ありませんよ。」
と夫が言い、夫と2人でルビ君を観察すると、夫の言う通り元気がなく、具合が悪そうなのである。
「ついさっきまで元気だったのに・・・」
と思うが、鳥は病気を隠すと言うから、いつからかはわからないが、具合が悪かったのかもしれない。
しかし、なぜ夜に気づくのだ!
病院は閉まっている。
しかも翌日の金曜日は、病院は休みだ。

とりあえず『セキセイインコ 元気がない』で検索する。
なんだか、ルビ君とパルが元気がない時はいつもこのワードで検索をかけているように思う。
『保温する。30度位まで上げていい。』
とネットには書かいてあり、冬であれば納得なのだが、暦の上では秋とはいえ、体感温度真夏の今は(この日は暑かった)、冷房をつけないと室内33度位になり、熱中症になってしまう。
冷房をつけて、ケージに小鳥用の暖房をつけるというのもおかしいし、疑問である。
ネットを見ても全然わからなので、申し訳ないと思いつつも、かかりつけ病院の先生にメール相談する。
と同時に、金曜に開いている、我が家から比較的近い小鳥の病院を探す。

翌朝、仕事に行く直前にかかりつけ病院の先生から返信が入る。
体重が減っているようであれば甘めの水、粟穂やエン麦、カナリヤシード等嗜好性の高いものを与え、夜は灯りをつけ、土曜に様子をお知らせ下さいという内容であった。
出かける直前だったので体重は計らずに家を出たが、先生からの返信で「どうしよう、どうしよう」とうろたえつつあった気持ちが少し落ち着く。

また、幸か不幸か、只今私は半日勤務である。
というのは、前回と前々回にハント症候群という聞いたこともない病気になってしまったことを書いたが、この病気がなかなか厄介で、めまいというのだろうか。
自力で歩けなかった6月~7月に比べればだいぶよくはなったが、頭がクラクラしたりグラグラする症状が残っていて、とてもじゃないがフルタイムで働ける状態ではなく、勤務時間を短くしてもらっているのである。

半日勤務を終え、急いで帰宅し、ルビ君の元へ走る。
「よかったー、生きてて。」
あまり元気はないが、だからといって死にそうでもない。
とはいえ油断はできない。
小鳥の体調の変化はあっという間なのだ。

土曜日の朝一番、かかりつけ病院へ電話をし、先生にメール相談をしたこと、今も元気がないことを受付の人に話し、午前の一番最後の枠に入れてもらうことになった。
非常に混んでいるとは事前に聞いてはいたが、病院の混雑ぶりはすごかった。
かなり待つとも言われたが、本当にかなり待ち、一番最後の枠の一番最後。
私の前の患者さんが大変な病気のようで、先生も助手の方々もてんてこまいしているのがわかる。

いつも書いているが、診察室に入るとまず体重を量る。
38g。
ネットではセキセイインコの標準体重は35~40gとされている。
前日のルビ君は41gあり、ちょい太めとはいえ1日で3g減ったことになる。

先生が診察に入って来られ、ルビ君のフンを見て
「これはいけませんね。エメラルドグリーンのフンはあまり状態がよくないフンなんです。」
「先生、どこが悪いんでしょうか?」
と聞くと、
「う~ん、まだ、わかりません。」
「4月に健康診断をして頂いた時に、先生が肝臓に注意するようにと仰っていたので」
まで言うと、先生は「はっ」とした顔をされ、急いでルビ君の爪を見る。
「この爪はダメですね。出血班がでています。これもですね。こっちも黒いけど、こっちはまだ出ていません。」
先生はルビ君の爪を1本づつチェックされ説明されるが、素人には出血班がさっぱりわからず、それ以前に老眼なのでルビ君の爪が見えないときた。

注射を2本する。
1本は点滴、もう1本は肝臓や吐き気止め等が入ったものらしい。
「1週間分、水に溶いて飲む薬を出しますので、薬以外の、普通の水は絶対に飲ませないで下さい。1週間後にまた様子を診せて下さい。でも、もし体重が減ったり吐いたりした場合は1週間待たなくていいです。その時はすぐに連絡を下さい。、あと、室温は28度にして下さい。」
「体重が減ったり吐いた場合はどうなるのでしょう?」
「入院ですね。入院しているヒト達はこの注射を1日4回します。」
「先生、放鳥はしてもいいのですか?」
「いいですよ。」
「もうひとりの子がこの子のケージに入るのが好きなのですが、病気でない子が薬入りの水を飲むのはどうなのでしょう?」
「健康な子には飲ませないで下さい。」
薬の袋には、抗生剤・胃薬・肝臓2種・止血剤・ビタミンB群と書いてあり、ピンクの液体の薬が出された。

帰宅すると、ひとりで留守番をしていたパルが「淋しかった、淋しかった」と言わんばかりに、大きな声で鳴く。
2人を放鳥すると、初めこそ追っかけっこのように2人でバタバタと飛び回るが、ひとしきり飛ぶと、ルビ君は遊び場で首を後ろにくるんと回し、ジーっとする。
注射をしたからといってすぐに具合がよくなるわけではなく、放鳥をしているのが可哀想に思え、手の甲を差し出すとルビ君はすぐに乗り、そのままケージに戻す。
ケージの中でも首をくるんと後ろに回しジーっとしている。
そこに1人で放鳥されているパルが飛んでいき、ルビ君のケージにベターッとへばりつき、鳴く。
パルはルビ君に育てられたといっても過言ではないくらい手もかからなければルビ君に懐いていて、
「お姉ちゃん、どうしたの?」
とでも言っているのだろうか。
ルビ君のことを心配しているかのように見え、ルビ君の食欲がないとパルまで、元気なのに食欲が落ちてしまうのである。

その後、
「ルビ君、どうだった?」
と母から電話が入る。
「どこが悪いのかははっきりわからないみたいだけど、肝臓が悪いみたい。」
と言うと
「あら~、肝臓が悪いんじゃ、ルビ君、長生きできないかもね。」
「そうかも。まずはこの数日、体重が減ったり吐いたりしないように願うだけだよ。特に火曜。」
「なんで、火曜なの?」
「火曜の午後と金曜が病院、休みでさー。大抵、病院が休みの時に具合って、悪くなるんだよね。」
「そうね、そういうもんなんだよね。元気になるといいね。」
電話は終わった。

翌日日曜もあまり元気がなく、首を後ろに回している時間が長い。
但し、食べてはいるのか、或はそれまでの太めの蓄積があるからかはわからないが、体重は38gから減ることはなく、吐いてもいない。

月曜、この日は夫が休みだったので、仕事が終わると隣駅のペットショップに寄り、かつてルビ君が好きだったオモチャと、先代ラニ君が好きだった赤あわ穂を買う。
白いあわ穂は我が家にあり、パルは大好きなのだがルビ君はあまり食べず、ラニ君が好きだった赤なら食べるかもしれないと思ったからだ。
しかし赤あわ穂も少し口をつけただけ。
依然元気はない。
ドヨーンとした顔をし、首を後ろに回して寝ていることが多い。
但し、体重は減っていず吐くこともなく、火曜も様子見。

インコだけでなく、犬でも猫でもそうなのだろうが、ペットが病気になると飼い主は気が気でない。
我が家では外出中でもルビ君とパルの様子が見えるようにカメラをつけているのだが、ルビ君の姿が見えないと
「見えない、見えない、まさか、死んじゃった・・・・」
と、心がザワザワしてしまう。
帰ると、カメラで見えずらい一番高い止まり木に止まっていたりし、ホッとするのだが。

水曜のこと。
いつものように急いで家に帰り、ルビ君とパルを放鳥する。
すると、2日前に買ったばかりのかつてのお気に入りのオモチャでルビ君が遊び、破壊をはじめた。
赤あわ穂も餌もよく食べ、昨日までと顔が違う。
輝いているような、明るい顔である。
木曜、金曜と日がたつごとにどんどんと元気になり、
「もう大丈夫そうだ。」
素人ながらもこう思い、土曜、病院へ行く。

診察室に入り、恒例の体重測定。
38g。
「どうですか?」
心配そうな顔をして先生が入って来られ、
「大丈夫そうです。今日まで体重も減らず吐くこともなく、水曜日辺りから顔が輝きはじめたんです。」
と言うと、先生はルビ君の爪を見、
「そうですね。出血班もなくなっていますし、フンも正常になっています。」
「先生、肝臓が悪いということは・・・、長生きできないんでしょうか?」
恐る恐る聞くと、
「そんなことはないです。肝臓が悪いというより弱いんですね。弱いということを踏まえて、日頃から気をつけて下さい。出血班が出てないか、爪をよく見ることです。」
「爪ですか・・・。出血班というのが、よくわからないのですが・・・。」
「黒く斑なのが出血班です。黒くても、均一な場合は出血班ではありません。」
「先生、そんなの見分けるの、全然自信がありません。」
「そうですよね~、じゃあ、元気があるかないかですね。定期的に様子を診せてもらい、元気がない時はすぐに連絡下さい。」
「定期的って、毎月とか2ヵ月おきとかですか?」
と聞くと、先生は少し返答に困られ、
「じゃあ、念の為1ヵ月後にもう一度診せて下さい。」
心配性の飼い主と思われたと思うが、ルビ君もパルも私にとっては大事な大事な宝物。
私にできることであれば何でもしてあげたいのである。


本来なら「よかった、よかった」でこの記事は終わり、写真をアップロードして更新するはずだった。
タイトルも違うタイトルをつけていたのだが、想像だにしない事が起きた。

病院へ行った翌日、日曜日の午前中のこと。
以前にも書いたかもしれないが、休みの日でも私はいつも通りの時間に起床する。
1時間位ジョギングをし、ジョギングの後はストレッチをし、それらが終わった後に前日洗った食器を片付けたり、コーヒーを入れたりと軽くて超簡単な朝食の準備をする。
夫は、のこのこと9時過ぎに起き、朝食を食べながら洗濯をする。
大半が夫の物だからだ。

ロールパンを1個食べ終え、私はぬるいコーヒーを飲みながら、
「テレビでも見るか。」
と、リモコンをいじっていた。
我が家は居間と寝室が二間続きになっており、夫は寝室の方、といってもすぐそばなのだが自分の洗濯物を干していた。
ルビ君とパルは放鳥したばかりで、放鳥したばかりの時の2人はいつもこの二間を追っかけっこするようにバタバタと行ったり来たり飛ぶ。

と、その時、
「あっ!ルビ、ルビ君、死んだ・・・・かも。」
夫が大きな声を出し、ルビ君を手の平の中に入れ、フーフーと人工呼吸のような事をする。
それまでテレビの方を見ていた私は何が起こったのかはわからない。
「死ぬって、やめてよ、変な冗談」
と、初めは思ったが、夫の様子で冗談ではないことはすぐにわかった。
夫に人工呼吸っぽいことをされたルビ君はカーペットの上をヨロヨロしながら歩くが、左側の羽がおかしく、時々転ぶ。
飛ぼうとするが、それどこではない。
「ちょ、ちょっと、ルビ君に、何したの
私は強い口調で夫を責め、
「洗濯物のズボンにルビ君が○×?*%○×*%・・・・」
咄嗟のことで夫も言いたい日本語が出てこない。
「ズボンがどうしたのよ
更に強い口調で夫を責める私。
何が起こったのかはわからないのだが、洗ったズボンにルビ君が紛れ込み、そのルビ君入りのズボンを夫が干そうと、しわ伸ばしをする為にパンパンと振ったというのが私のこの時点での推測である。
夫はいつもそのようにズボンを干していて、夫は力もあれば、男性はみなそういうものなのかもしれないが、荒っぽい。
「いつも言っているじゃん!やる事が、荒いんだよ荒いっつうの
夫をなじり、本当はもっともっとなじって怒鳴りつけてやりたかったが、そんな事をしている場合ではない。
慌てて昨日行ったばかりのかかりつけ獣医さんに電話をする。
何が起こったのかわからず、しかも慌てていたので自分でも何をどう説明したのかは覚えていないのだが、大変な事が起きたということは受付の方に伝わったようで、
「今からだとどれくらいで来られますか?」
と聞かれ
「さ、30分位です。」
「じゃあ、30分後でお待ちしています。来られてすぐ、ルビーちゃんをお預かりすることもできますので。」

この日は出かけるつもりはなく、ましてや午前中である。
髪もとかしていなければ、すっぴんだ。
自分が具合が悪い時、『すっぴん、眼鏡、部屋着のまま』というおぞましい姿で、近所のかかりつけのWクリニックへ行ってしまうことはよくあるが、ルビ君の病院にその姿で行ったことはない。
前々から書いているが、先生がハンサム且つとても素敵な方なので、「だからなんなんだ、先生はルビ君やパルしか見てないぞ」と、わかってはいるが、少しは整えて行くのである。
しかし、この日は違う。
整える時間ももったいなく、おぞましい姿のまま、急いでルビ君をお散歩ケージに入れ、自転車に飛び乗る。
病院へ着くまでの間、ちょこちょこ自転車を止め
「大丈夫、まだ生きてる。」
ルビ君を確認する。

病院に着くと、すぐにルビ君を預かってもらい、私は待合室で待つ。
この日もすごく混んでいた。
予約の方々の合間に先生が診てくれるのであろうが、相当待つことは容易に想像できた。

1時間待ち、順番が回って来た。
「診たところ骨は折れてないようなんですが、ちょっと飛ばしてみてもいいですか?」
「はい」
先生が飛ばすがルビ君は飛ばずにすぐに落ちてしまう。
先生はルビ君の羽を触り、
「折れている感じはないのだけど・・・んっ?やっぱり折れている・・・・。ごめんなさい、折れていたとしたら、僕は外科手術はできなのです。僕ができるのは、テーピングをして痛み止めを出すくらいです。骨折していたとしたらそれでも骨はつき、元気にはなります。でも、骨のつき方によって、飛べなくなります。外科手術となると、この辺だとA病院かB病院が、本当の鳥専門病院になるので、どちらかに行かれ、話を聞いて下さい。選択肢は多い方がいいですから。」
AとBであれば、Aの方が我が家の沿線なので近いのだが、それでも30分位電車に乗り、我が家から駅までの時間を入れると片道1時間はかかる。
Bはどこにあるのか見当もつかない。
「じゃあ、Aに行ってみます。」
「ただ、気をつけて下さい。あまりこういう事は言いたくはないのですが、AもBも、どちらも癖が強くて・・・、飼い主さんは怒られます。大事な鳥さんになんてことがするんだと、考える隙を与えられないくらい怒られて、手術が必要であれば手術にもっていかれてしまいます。若い医者でもそうです。手術となれば、人間もそうですがリスクがあります。ましてやこのヒト達は小さいですから麻酔で死んでしまうこともよくあることです。飛べなくても生きてはいけますから、どちらがいいのかはよく考えてからにして下さい。腕はいいのでしょうが、医者の言いなりにはならないように。」
ぐったりして診察室を出、しかししょげている場合ではない。
受付の方に断り、外に出てA病院に電話をかける。
経緯を話すと、
「それでは2時丁度に、コロナ対策もありますので、おひとりで来てください。」
と言われる。

2時となると、家に戻っている時間はない。
獣医さんのある駅と我が家の最寄り駅は1駅であり、帰りのことを考えると最寄り駅に自転車を止めた方がいいので、自転車で最寄り駅まで行く。
そして駅から夫に電話をする。
「今○○駅。A病院に行くことになったから。」
と言うと
「えっ!今から行くの?」
「今行かなかったらいつ行くの!明日から仕事なんだから今日行くしかないでしょ。ルビ君も痛いだろうし。」
と言うと
「ルビ君、大丈夫ですか?」
夫がしょんぼりした声で言う。
「まだわからない、生きてはいるよ。」
「そう、じゃ、気をつけて下さい。」
電話を終え、『すっぴん、眼鏡に部屋着』というおぞましい姿のまま電車に、しかも都会に向かう上り電車に乗る。

2時少し前にA病院に着くと、外に長蛇の列ができていて、その理由は後でわかった。
病院は2階にあり、2階に行くには人ひとり、詰めても2人しか乗れない小さなエレベーターがあり、エレベーターを降りてすぐの所が病院の入り口&受付だったからだ。
専門病院にしては小さく、しかし患者は多く、待合室で座る場所がない程である。
3枚の問診票を書き受付に出すと
「先にレントゲンになります。1枚5千円になりますが、撮ってもいいですか?」
と言われ、いいですと答えると、
「それでは先にお預かりしてレントゲンを撮ります。飼い主さんは呼ばれるまでお待ちください。」

1時間半位待ち、私の順番が回って来た。
ルビ君は入って来たお散歩ケージに入っており、医師がルビ君のレントゲン写真を出す。
「骨は折れていません。」
と言われ、
「よかったー」
と私が言うと
「よかったわけではないんです。左側のここを見て下さい。ここ、肩なんですけど、反対側と違って骨と骨の間が離れているでしょ。」
と言われても素人にはあまりよくわからないのだが、
「肩が脱臼しています。よほど強い力がかかったのでしょう。脱臼だとテーピングもできないし、痛み止めを出すくらいしかできることはありません。飛べるようになるかかどうか・・・?脱臼は人間と同じで癖になりますから。放鳥している時は鳥から目をはなしてはいけません。やってしまった人も傷つきますから。暫くは安静です。虫を入れるプラスチックのケースあるでしょ。あれに入れて下さい。」
虫を入れるケースは病院に行く時用として過去に買ったのがあるのだが、
「先生、虫のケースだと、息、できますか?」
と聞くと
「穴が空いているでしょ。穴があるから大丈夫です。」
「このお散歩ケースではダメなのですか?」
「これだと、止まり木に止まったりよじ登ったりして動くでしょ。動かないようにしたいから虫ケースなんです。じゃ、お薬作りますから、受付けで受け取って下さい。次回は1週間後です。あっ、あと太り過ぎ、餌のあげすぎですよ。」
診察はこれで終わり、ひどく怒られることはなかった。問診票に『私は現場を見ていないので何が起こったのかはわからないが、これこれしかじかだと思われる。』という書き方をしたからかもしれない。

10日分の粉薬が出された。
25mlの水にとき、薬を飲んでいる間は絶対に普通の水は与えないこと、また葉っぱ等野菜も与えないことと説明を受ける。

病院を出ると、午後4時過ぎ。
「お腹すいたなー」
と思う。
朝ロールパン1個しか食べていないなんて日は、私にとってはよくあることだが、この日は珍しく空腹を感じた
どこかで何か食べようかと思ったが、具合の悪いルビ君を連れまわしたくないし、『すっぴん、眼鏡、部屋着』のおぞましい姿であまり歩き回りたくなく、真っ直ぐ帰宅する。

帰宅すると、
「ルビ君、大丈夫ですか?」
夫がしょんぼりしながら聞いてくる。
「大丈夫だと思うけど・・・、ルビ君、飛べなくなるかも。ねえ、ごはん、食べた?」
と聞くと、夫も朝のロールパン以来何も口にしていないと言う。
ルビ君のことが気になり、食欲がなかったそうだ。
「ルンブー(ルビ君の別名)、ルンブー、パパ、ゴメンね。ルンブー、パパ、ゴメンね。」
ルビ君に向かって何度も謝る夫。

落ち着いたところで、夫に何が起こったのかを聞く。
洗濯をし、夫のズボンを干そうとし、しわを伸ばそうとパンパンとズボンを振り、振ったと同時にズボンがやや上に舞い上がり、その舞い上がったズボンに二間をバタバタと飛んでいたルビ君がぶつかってしまったのだそうだ。
しかもそのズボンはちょっと固めのチノパンツで、夫の馬鹿力も加わり、ルビ君にとってはすごい衝撃だったのであろう。

その後押入れからプラスチック製の虫入れを出し、
「捨てようと思っていたのだけど、捨てなくてよかったよ。」
と言いながら洗う。
貰ったばかりの薬を水入れに入れ、小さめの餌入れに餌も入れ、ルビ君も入れる。
が、ルビ君が大人しくしていたのは初めの数分だけ。
餌入れに入って餌をばらまき、水入れに足を突っこみ、終いにはひっくり返して自分がびしょ濡れになる。
狭い虫入れに閉じ込められるのが嫌らしく、狂ったようにバタバタし、苦しそうに口を開けて息をする。
「こんなのに入れたら、ルビ君、死にますよ。」
夫がこう言い、ルビ君を出し、病院へ行く時用のお散歩ケージに入れる。
しかし、こちらもダメである。
息はできるが落ち着かないらしく、バタバタと暴れる。
「これもダメだ。ルビ君のうちに入れた方がいい、思いますよ。」
と、夫がルビ君をいつも入っているルビ君のケージに入れるとルビ君は大人しくなった。
「でも、病院では虫入れに入れろって言われたんだよ。」
と言い、時間を見ると7時過ぎ。
病院は終わっているし、その病院にはメール相談もない。

申し訳ないとは思ったが、報告がてらかかりつけ病院の先生にメールで相談すると
『虫入れにこだわる必要はなく、要はそのヒトが落ち着けるかどうかが大事。自分のケージが一番落ち着くのであればそれでいいです。』
とすぐに返信がた。
また脱臼で痛み止めを飲むしか方法がないのであれば、わざわざ遠くのA病院に行かなくてもいいのではないかと伺ったところ、
『当院で診ます。』
となり、翌日電話で予約を取り、6日後の土曜日、ルビ君を診せに行く。
この日の病院の混み方は尋常でなく、1席も座る所がない程混んでいた。

ルビ君37g。
以前より1g減っている。
「そろそろ痛みが取れてきてる時期ではないかと思います。脱臼の場合、人間だったら、手術でつけるという方法がありますが、鳥の場合、手術をしてもすぐに取れてしまうのでしません。このまま痛みが引くのを待つだけです。」
「先生、飛べなくなるんですか?」
「そうですね。今までのように羽ばたくことはできないでしょう。でもクリッピングをしているヒト達と同じ感じです。初めは飛べないかもしれませんが、少しは飛べるようになります。3週間~1ヵ月はケージで安静です。その間に食欲がなく、どんどん痩せていったりするようなら連絡下さい。」
「先生、A病院では太り過ぎと指摘されたのですが・・・。」
「いやいや、この時期、ショックを受けて痩せてしまう方が怖いです。このヒト、どうですか?飛べなくて、いじけていますか?」
「どうなんでしょう?顔はどんよりしているので、ショックだったとは思うのですが。あと、人間でい言えば肩甲骨なのでしょうか?羽を寄せるような恰好をよくします。先生、A病院から頂いた薬があと3日分なんですが、薬はもう飲まなくていいですか?」
「それを飲み切って終わりでいいです。羽を寄せるってことは、やっぱり、なんか気持ち悪いんでしょうね。」
「先生、あと、A病院では脱臼は癖になると言われたのですが、今後しょっちゅう脱臼するようになるんでしょうか?」
「A病院の先生は髭の人でしたか?若い人でしたか?」
「マスクをされていたし、私も慌てていたので全然覚えていないのですが、あとでA病院のHPを見て、髭の人ではなかったように思うんですが・・・。」
「鳥の場合、人間とは違いますから癖になるなんてことはありませんよ。何かあったらすぐに連絡下さい。」

こうして、ルビ君は只今自分のケージで療養中。
今月一杯は安静である。
何事も起こらなければいいが。

事故が起きた時夫を責めた私だが、夫も私も『うちの子に限って』と油断しており、また、これまで何年間も何も起こらなかったので、『放鳥している時は鳥から目を離さない』という一番大事なことをすっかり忘れていた。
今更なのだが、すごく反省している。
ルビ君が飛べなくなるのは悲しいが、ルビ君を失わなくてよかったと心の底から思っている。

rubi502.jpeg
ケージで療養中のルビ君。
パルが気になるらしく、放鳥してもルビ君のケージにへばりついています。

rubi505.jpeg
ルビ君のお気に入りのオモチャ。
遊びながら破壊し、最後は形がなくなります。
でも、今後はこのブランコまで飛べなくなるかもしれません


rubi501.jpeg
療養中でも外に出たくてしょうがないみたいです。
いつ容態が変わるか今も心配ではありますが、
元気になった後も心配です。
飛べないとわかった時、ルビ君はどう思うのか?
やっぱりショックを受けたり、いじけたりするのかな?




















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