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予想だにしないことが起り、慌ただしい1ヶ月であった。

3月21日の22時過ぎのこと。
「今から病院へ行く。よくわからないが、オッサン、交通事故らしい」
妹からメールがあった。
オッサンとは妹の配偶者のこと。
妹の夫ではあるが私よりだいぶ年上であり、私、母、妹の間でだけ『オッサン』と呼んでいる。
妹宅と我が家はそう遠くはないが、それでも電車の乗り換えがあり、遅い時間にかけつけるのは無理な距離。
妹からの連絡を待つのみだ。

翌日の明け方、妹からメールが来た。
「交通事故といっても相手のいる事故ではないみたい。警察や医者によると、自転車に乗っている時に心臓がウッと苦しくなって倒れたか、或はスピードを出して走ってきた車に驚いてよろけたのか、その辺のことは本人のみぞ知るなんだけど・・・。オッサンは今、集中治療室にいて意識不明重体だよ。」

その日オッサンはひとりで自転車で近所に遊びに行った。
「今から帰るけど何か買うものはある?」
と帰りに妹に連絡を入れ
「何もないよ。」
妹が返答すると
「じゃ、帰るから」
それにしては遅いな、寄り道でもしているのかなと思っていたら、こういうことになっていたのだ。
自宅からわずか1分の所でのことである。

翌日、私が病院へ行くと、オッサンはチューブだらけだった。
意識はない。

オッサンが意識不明になってから5日目位のこと。
救急車の中ではAEDをしても心臓は動かず、病院に着いてからオッサンは蘇生し、しかし倒れてから蘇生までにどの位の時間を要したのはわからず、意識が回復する可能性は限りなく低く、このままいけば所謂植物状態になり、仮に意識が回復したとしても重い障害が残ると医師から説明を受ける。
そして、オッサンが発作でも起こした時に延命措置をするか否かを決めてくれと用紙を渡される。
医師や看護師にとってはこのような患者は日常茶飯事に見ていて慣れているのだろうが、こちらは初めてのことだからどうしていいかわからない。

「そんな事を言われても・・・今すぐには決められない」
妹が言うと、仮に状態が安定したらこの病院には長くても3ヶ月しかいられず、療養型の病院に移ってもらう、療養型病院というのは大抵ド田舎にある、と医師の説明はショック状態の家族には酷なことばかり。
こんな状態の人に延命など必要ないと遠回しに言われているような気さえする。
延命治療をするか否かの返事は1週間位の間にとなり、突然の出来事にパニック状態だったに違いない妹は、それでも「延命治療」「植物状態」「療養型病院」等をパソコンで調べまくった。

話は少し遡るが、オッサンは9年前に心筋梗塞で倒れたことがある。
その時は意識はあり、一命はとりとめたのだが、心臓の機能は健康体の人の5分の1。
心臓に持病のある人となった。
その後も肺炎だとか、心臓とは違う病気で二度入院をしたことはあった。

オッサンが意識不明になってから1週間、妹が面会に行ったらオッサンは集中治療室から入院病棟に移されていた。
だからといって状態がよくなったわけではなく、依然意識不明だし、チューブだらけである。
面会を終え、帰宅したら妹の留守番電話にメッセージが入っていた。
しかし蚊の鳴くような小さな声であり、私も聞かせてもらったが何を言っているのかさっぱり聞き取れない。
恐らく集中治療室から病棟に移ったということであろうと妹は判断したのだが、その後母から電話があった。
「病院から電話があって、病棟に移って、差額ベッド¥12960」
と言っていたわよ。
面会に行っている時になぜ言わないのか、我々にとっては不可解であったが、翌日ソーシャルワーカーに会うことになっていたので、詳細はその時に聞くことにした。

ソーシャルワーカーは若い女性だった。
以前医師から言われた通り、状態が安定して医師の許可が下りれば療養型病院に移るという話であった。
療養型病院というのは、ソーシャルワーカー曰く在宅介護が難しく、死を待つだけの人の入る病院。
オッサンの状態では在宅介護はまず無理で、こういった病院に入るしかない。
問題は空きがあるか否か、そして費用である。

ソーシャルワーカーが見せてくれた療養型病院の一覧表には我が家から近い病院もいくつかあった。
空きがあるか否かはタイミングによる、費用は1ヶ月15~20万円、と言われる。
もっと具体的な金額を知りたいと聞くと
「それは移動することになり、ご家族様が病院を見学した時にお伝えします。病院によって料金が違いますから」
差額ベッドについては、病棟の看護師に聞いてくれと言われ
「このソーシャルワーカーで大丈夫なのか?」
と心配になった。

父や私自身が入院した時は、まず大部屋希望か個室希望かを聞かれ、大部屋を希望していても空きがない場合があり、その時は個室に入ってもらうが、だからといってそれは病院都合なので料金は頂きませんと言われた。
事実、昨年私が入院した時は大部屋が満室だった為、私はホテルのような綺麗な個室に3日間いて、別途料金を取られることはなかった。
だが、この病院はそういった説明が一切ないまま勝手に一番高い差額ベッドに移したのである。
オッサンの入っている部屋はナースステーションの目の前ではあるが、ベッド2台がベッタリくっついており、隣のベッドには他の人が寝ており、おちおち見舞いにも行けない状態なのだ。
また、この病院自体が古いせいか、私が入ったホテルのような個室に比べたら、お世辞にも綺麗とは言えない。

ソーシャルワーカーに言われた通り、病棟で若い看護師を捕まえ、差額ベッドのことを聞くと、憤慨していた私の口調が強かったのか、若い看護師はオドオドし、話は全て主任看護師にしてくれということになった。
何十分も待たされ、料金表と同意書を持って主任看護師がやって来た。
「よその病院では、まず大部屋希望か個室希望かを聞きますよ」
と私が言うと
「○○さん(オッサンのこと)の場合、状態がよくないのでナースステーションの前でないとダメなのです。ここでしたら看護師がモニターのチェックができますから。それに大部屋は今満室で空きがありません。これが差額ベッドの料金表なのですが、丁度お隣の半額のお部屋が空きましたので、そちらに移動にします。それでいいですね。」
ゆっくりとした口調ではあったが有無を言わせない物言いで、同意書を妹に差出し、色々な事で気が動転している妹はサラサラとサインしたのだった。

そして主任看護師はどういうわけか大部屋を見せた。
「○○さん(オッサン)の場合、モニターと酸素を送り込む機械を置かなければならないので、大部屋でも隅のベッドだったら大丈夫かもしれないのですが・・・。酸素を送り込む機械は音が大きいので患者さん同士のトラブルがおきたりするんです。それに今は大部屋はいっぱいなんです」
どうしても大部屋に入れたくない主任看護師なのである。

しかし、帰宅してからも私は差額ベッドに納得がいかない。
隣の部屋は見舞いに行った時から空いており、私達が不満を訴えなければそのまま¥12960の差額ベッドに入れられていたのだ。
それが半額の部屋になり、一瞬安くなってよかったと思ったものの、やはり腑に落ちない。
なにせ¥12960の部屋より半額の部屋の方が広く、モニターがチェックできないと言ったわりにはナースステーションからモニターなど、どんなに目のいい人でも見えないのだ。

ネットで差額ベッドを調べまくった。
差額ベッドには規定があり、個室という意味ではない。
二人部屋でも四人部屋でも差額ベッドというのが存在し、私が入院した病院とオッサンの病院とは違うということがわかった。
そして同意書にサインをしてしまえば払うしかないのだ。
何かよい方法があるか調べたら、ソーシャルワーカーに相談するとよい、と書いてあった。

半額の差額ベッドになってから4日目、できれば大部屋にしてほしいと妹が言ったところ、大部屋に空きがでたとオッサンは大部屋に移動となった。
6人部屋の真ん中であり、主任看護師が大部屋を回りながら説明したことと違うではないか。

妹と面会に行った時に差額ベッドのことをソーシャルワーカーに相談した。
「病棟には話ておきましたら、あとは上(病棟)の主任看護師と話して下さい」
そして上に行ったら、例の主任看護師にいちから話さなければならない有り様。
なんの伝達もされていないのだった。
ネットにはソーシャルワーカーは病院側ではなく患者側の立場にたって相談に乗ってくれる人となっていたが、この病院のソーシャルワーカーは完全に病院側の人なのだった。

同意書にサインをしてしまったのだから病院側は強気だろうな、とは思ったが、ダメもとで私と主任看護師と差額ベッドについて話し合い、というより圧倒的に私が文句をぶちまけるかたちとなった。
「私どもはそのことについては担当ではなく、特に一日目の¥12960の部屋については私達の範囲ではないので、担当と話して頂きたいのでお待ちください」
主任看護師はこう言うと、私と妹を待合室に置いて、何十分も戻って来ないのだった。

待合室には入院患者3人がおり、私と主任看護師とのやり取りをずっと見ていたようだ。
「差額ベッドなら、とにかく言いたいことは言った方がいいわよ。私もここに入院した時、4、5日は差額ベッドに入れられて、これじゃ大変だと大部屋を希望して、大部屋に移ったのよ」
腰を悪くした年配の女性が経緯を話してくれ、差額ベッドで儲けるといっては言い方が悪いかもしれないが、病院の経営上そのようになっており、恐らく主任看護師もそのように指示をされているのだと思った。

待たされている時間が長かったのでご年配の女性と会話が弾む。
療養型病院の話になると、
「自分で探した方がいいわよ。」
「えソーシャルワーカーが全てやってくれると言ってましたけど・・・」
私達が驚くと
「探してはくれるけど、とんでもない辺鄙な所だったりするのよ。うちの家族の時なんて、紹介されたのが温泉のある遠い所で、1ヶ月30万よ!入れるわけないじゃない!」
「え15~20万って言ってましたけど・・・」
「うーん、あてにしない方がいいわよ」
患者の言うことが恐らく本当なのだ、と思った。

延命治療については、
「これが若い人なら、また違うのだろうけど・・・。オッサン、人生に悔いないって言っていたし、植物状態で生きることなんて望んでいないと思う。仮に意識が回復したとしても、以前のオッサンではなく別のオッサンなんだよね。ネットにもそういう事が色々書いてあったわ。」
短い期間に色々調べた妹は延命治療をしないと決めたのだった。


話はまだまだ続くので今日はここまでにしよう。




カテゴリが『インコ様・愛鳥成長録』なので、いとしのラニ君の様子も記しておこう。
只今産卵期に入っており、卵を2個産みました。

毎日骨盤チェックをし、開いたと思った翌々日の朝一番に病院へ行ったのだが、時すでに遅し。
体重35g。
「これは・・・産みますね。それにしてもこのヒトは早いですねー。普通なら骨盤が開いてもこんなに早くはないんですけどね」
「先生、やっぱり注射ですよね?」
「いや、今回は全部産ませましょう。今は一番ホルモンが沢山出ている時で、こういう時に注射をすると、あとあとあまり効かなくなるんですよ。今回は全部産ませて、産み終えて落ち着いたら注射を打ちましょう。」
というわけで、私はラニ君が丈夫な卵を産んでくれるか、卵詰まりなどしないかとヒヤヒヤしながら仕事に行っているのである。
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