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ここ2、3日、久しぶりに冷房を入れなくてもいい気温であり、読書日和である。
金曜日に出かけ、といってもいつもの如く病院なのだが、帰りに本屋へ寄った。
普段ベストセラーの類にはとんと興味のない私だが、金曜の『あさイチ』(NHK番組)のゲスト渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』という本を読んでみたいと思ったからだ。

それに町田康氏の本も読みたい。
というのは町田氏の『スピンク日記』を読み終えたばかり。
入院中に読もうと思いながら開いてもいない本がまだ2冊あるのだが、町田氏の世界にもう少し浸りたい。
まだ読んだことのない氏の本があったらいいなー、とも思ったのだ。
但しどちらもすぐに見つかればの話である。
というのは、よく本屋に行くとトイレに行きたくなる人が多いと聞くが、私もそのひとり。
本屋は好きだが長居はできないのである。

町田氏の本はすぐに見つかった。
本屋に入ってすぐの所にある平台の上で、『猫とあほんだら』が光っていた。
まだ読んだことのない本であるからして、すぐに手に取る。
そして数歩進んだ平台の上に『置かれた場所で咲きなさい』もあった。
上下巻の一冊1800円以上する本なら買うべきかやめるべきかと悩むところだが、どちらも千円以下。
即購入し、ほくほくしながら帰宅。


帰宅すると母からメールがあった。
今からそっちに行ってもいい、と。
本当は買いたてホヤホヤの本をすぐにでも読みたかったのだが、母がぼやきたがっているとわかったので了承する。
母のぼやき対象は父であり、これを理解できるのは家族だけだ。

先日、私より一足先に入院していた父が、3週間の入院生活を終え、退院した。
病気が治って退院したのではなく、原因が特定できず、原因がわからなのだから治療法もなく、入院した時よりは少しましになったからひとまず出て下さい、とは言わないまでも、追い出されたようなものだ。
入院した時よりましにはなったといえども歩くのもままならない。
かろうじて寝たきりにはなっていないだけだ。
病名はタイトル通り癌、大腸癌である。

父の癌については次に書くとして、問題は父の性格にある。
どのような性格かというと・・・、これは説明し難く、昔ながらの頑固親父にひとくせもふたくせも加えたような、簡単に言ってしまえば年がら年中怒っている人だ。
体が辛く、思うように動かないと誰しもイライラするのだろうが、そうでなくとも、元気な時から父はいつも不機嫌。
些細なことで急に怒りだすこともしばしばで、顔の相が変わるのだ。

母曰く、退院して家に着いた時から、いつもの如く不機嫌。
「薬飲まなくちゃいけないから、病院にいた時みたいに時間通りきちんと食べた方がいいと思って昼ごはんを作ったのよ。本当はそんな面倒なことしたくないけどしょうがないじゃない。で、ごはん作ったから食べてって言ったら、いらないって鬼の形相で言うのよ。食欲あるのかないのか知らないけど、だったら先に言えっつうの!」

ぼやき始めたら止まらぬ母。
「トイレに行こうとして、やっとの思いで起き上がって、ベッドの柵につかまったのよ。あの柵、弱いじゃない。お父さん、この柵は弱いんだから、そうやって捕まると抜けて怪我するよ、って言ったらキッと睨むのよ」
ベッドは介護支援センターからレンタルしたもので、これをレンタルする時も「必要ない」と父は怒り、捕まっても大丈夫な頑丈な柵があったというのに「そんなものいらない」と列火の如く怒ったのだ。
とはいえ一日中ベッドの上にいて、柵に捕まらないと起き上がることもできない。

母のぼやきは尚も続く。
父はかろうじて歩けるのだが、家の中の限られた場所だけ。
ベッドとトイレの往復、ベッドと風呂場の往復だけだ。
それも杖をつきながらヨタヨタしながらで、その杖はむかーし私が富士山に行く為に買った登山用。
ケチったので華奢な杖なのである。
「その杖じゃ、体重かけるとポキっていきそうだし滑りそうで危ないね。下がタコ足みたいになっている丈夫なのを買った方がいいねって言っただけなのに、うるさい!そんなものいらないんだ!目、剥いて怒ってるからそれ以上言うのやめた。頑固で我儘で、こっちが病気になりそう。こんなこと人には言えないけど、ずーっと入院していてほしいよ」

などなど、母は1時間半吐き出すと
「まごまごしていられないわ。あいつ(父のこと)の夕食、作らなくちゃ」
わさわさと帰って行った。
病気の本人も辛いだろうが、介護する者も辛い。もっと辛い。

実家には定期的にケアーマネージャーの方が来る。
「ほどほどにです。介護疲れでご本人より先に、なんてこともよくあることなので、ショートステイとか、利用できるものは何でも利用して息抜きして下さい」
父に聞こえないところでコソコソと耳打ちしてくれる。
けれども父はショートステイに出る気などなく毛頭なく、「馬鹿馬鹿しい」と吐き捨てるように言うだけ。

ケアマネさんが言うように、父よりも母の方が心配である。
父の介護について家族で話し合う日も近いことであろう。
癌になったのが母でなく、父でよかったとさえ思う私である。

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