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今日も暑い時期に行った熱帯の国のことを回想する。


トラベラーズチェックを換金し、懐が暖かくなったところで、タクシーでジュロン・バード・パークへ行く。
考えてみれば大きく損をしている。
チェックの説明書には永久に使えると書いてあり、それが本当だったと納得したに過ぎない。
だが、チェックはまだ残っていて、数年後が想像できる。
「あれから二十年以上たっているのだけど、使えるのかしら?」
などと、私のことだからきっと思うに違いなく、きっとまた損をすることだろう。

ジュロン・バード・パークはその名の通り鳥の動物園だ。
旅行に出る前に
「どこへ行きたい?何を見たい?」
夫(ネパール人)にガイドブックを渡し、日本語の読めない夫が写真だけ見て決めたのがバードパークだったのである。


バードパークに着くと、すかさず男性係員が寄ってきて、入場券は2種類あると言う。
徒歩だけでまわる入場券とパノレイルという電車にも乗れる入場券があり、後者の方が少し高い。
「日本人ですか?」
係員が唐突に聞いてきて
「イエース」
ネパール人の夫が堂々と日本人だと言ってのける。
ネパール人は色々な顔立ちがあり、夫は日本にいれば日本人にも見え、タイに行けばタイ人にも見え、韓国人には韓国人とそっくりと言われ、ようするにモンゴル系の顔立ちだ。

「私、日本に行ったことがあります。上野、とてもキレイでした」
係員は、日本、いや上野を絶賛する。
「シンガポールの方がキレイです」
今度は夫がシンガポールを絶賛すると
「シンガポールは汚い。ゴミだらけだ。上野はゴミがなくて、本当にキレイだった」
バードパークで働いているこの人は、上野動物園にでも行ったのだろうか。
そんなことはどうでもいいとして、母と私がどっちの入場券にするか考える間もなく
「電車の入場券三枚」
夫が即答してしまった。
この男、お金のことは全く考えない。
私を財布と思っている。

入場券を買うと園内の地図が渡される。
前日の動物園同様、園内のそこここにある植物が、熱帯の国なんだなと思わせる。

051 - コピー

フクロウ、名前はわからないがブルーやら赤い鳥を見たところで
「電車、どこですか?せっかく電車の切符、買いましたよ」
電車、電車と夫が子供のようにうるさい。
地図を広げて電車乗り場を探すと、どうやら電車乗り場をすっ飛ばし、先に進んでしまったらしい。
ここでまた来た道を引き返し、入り口付近に戻る。

電車乗り場を探していると、ふと地図の左上にある『SHOW』の字が目に留まる。
3時からショーがあり、もうすぐ3時だ。
そして会場は目の前だ。

鳥のショーはインコやらオームやら、人間の言うことをよく聞く賢い鳥が次々に出てきて、最後は舞台一杯に色々な種類の鳥が勢ぞろいする。
「キレイですね。楽しいですね。でも、鳥が仕事、しています」
夫がぼそっと言い
「そうよ。鳥も働いているんだから、あんたも日本に帰ったら頑張って働きなさいよ」
普段愚痴が多いのは圧倒的に私なのだが、偉そうに夫に言い放つ。
ともあれ我々にとっては楽しいショーだった。

052 - コピー
鳥小屋のようにも見えるが、鳥のショーの舞台

極楽鳥のショーを見終えた後はまたショーだ。
4時から別の会場で猛禽類のショーがあり、多くの人達がそちらに移動し、我々も移動する。
ガイドブックに「大変珍しいショー」と書いてあり、私が一番見たかったのがこのショーだ。
だが、猛禽類だからだと思うが、舞台は荒野。
極楽鳥のショーより質素だ。
人間の投げた餌をワシやタカやハヤブサが捕獲するのだが、一羽だけが言うことを聞かない。
何度肉片を投げたところで梃子でも動かず、何もしないまま退場となった。
「あの鳥はストライキしました。やっぱり仕事、嫌いです」
夫がチラッと私を見てニタニタする。

二つのショーを見終えたところで、夫待望の電車に乗る。
入場してすぐ我々が見た鳥をさーっと上から見下ろす。
この電車に乗っていると、眺めはいいが鳥を近くで見ることはできない。
電車が止まった所で慌てて下り、下りたところは放し飼いのインコがいる場所であった。
ガイドブックによると、約14種類、約1000羽のインコのいる世界最大規模の施設。

物心ついた時から私のそばには常に動物がいた。
ひよこから始まり、ひよこが成長にして鶏になり、シャモ、うさぎ、小鳥、猫、犬と動物の絶えない家で、今も実家には猫がいる。人間には好かれなくても動物には好かれる自信があったのだが、ヒマラヤの山奥で生まれ、鶏や犬は勿論のこと、ヤギやら水牛やら牛に囲まれて育った夫の方が動物に関しては私より上手だ。
動物の鳴き声のまねがやたらに上手い。

放し飼いのインコは母と私にはちっとも寄ってこないのに、夫が鳥の鳴き声をまねると、たちまち寄ってくる。
「ワタシのところにだけ来るね、ね、ね!」
夫が「ね」を連発しながら、自慢する。
インコの餌を買ったら、寄ってきたインコが夫の腕の上に乗り、肩に乗り、頭にまで乗る。
夫はますます喜び、鼻の穴を膨らませながら私と母に自慢する。

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動物園もバード・パークも、日頃出不精の我々にとっては楽しい場所であった。
只、あえて言うならば、電車付きチケットでなくてもよかった。
その後電車に乗ることはなく、閉館まで徒歩オンリーだ。

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