FC2ブログ
2021 05 / 04 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06 next month
母と猫・お迎え  08/15/2020  
いつものことながら、更新が滞ってしまった。
時間がないわけではない。
私が怠惰だからだ。
休みの日の午後なんぞはたんまり時間があるのだが、ゴロンと寝転がりながら再放送のドラマなんぞを見てしまい、見ているうちにうたた寝。
起きたら夕方になっていて、
「うゎ!今日も寝ちゃったよ。」
いつもこんな感じで貴重な休みを終わらせてしまうおバカな私。
まあ、どうでもいい話しはこのへんまでにし、本題に入るとしましょう。
とはいえ、ここから先もどうでもいい話しなんですけどね。

我が母は40年以上猫と共に暮らし、40年以上猫と添い寝している。
そんな母は当然ながら猫好きだ。

2年位前に『元地域猫、黒の猫生』というタイトルで黒という猫のことを書いた。
(興味のある方はカテゴリ猫からご覧下さい。)
黒が亡くなってから暫く落ち込んでいた母だったが、黒を連れて来てからピタっと通わなくなった、かつて黒のいた公園にまた通うようになった。
実家にはメメタン(本名メリ子)という雌猫がいて、メメタンだけで十分ではないかと私なんぞは思うのだが、
母曰く「メメタンは可愛いわよ。でも、メメタン抱っこできないから・・・」
メメタンは触り放題なのだが、抱っこが大嫌い。
そして母はというと、ないものねだりなのか、抱っこができる猫が好きなのだ。

母の家から公園までは歩いて2、3分。
黒もそうだったが、そこには決まった時間になると、どこからともなく9匹位の猫達がやって来る。
猫達のお目当ては、母と私が密かに『猫おじさん』と呼んでいる男性だ。
おじさんと書いたが、私よりほんの少し年上、母よりはかなり若く、しかしまあ、おじさんには変わりない。
猫おじさんは10年以上、よほどの大雨でない限り、毎日公園に通い、公園にいる猫達全員に餌をあげている。
9匹全員が来て、9匹全員が食べ終わるのを見届け、水も与え、綺麗に後片付けをして帰るのが猫おじさんの日課でもあり楽しみでもあるようだ。
母は何をしているのかというと、猫おじさんに猫缶2個位を差し入れし、猫おじさんが猫達に餌をあげ、猫達が餌を食べるのを見たり、猫達をかまったりしている。
そして、母と同じ存在の人がもう2人いる。
ひとりは40代のOさんという女性で、Oさんは猫おじさんの来る夕方のみならず、朝もジョギングついでに公園に来るらしい。
もうひとりは母と同じく、公園に隣接する住宅街に住むSさんという60代の女性だ。
猫おじさん、Oさん、Sさん、我が母、全員猫を飼っており、皆猫好きなのだ。

「私が毎日たっぷり餌をあげているから、ここの猫達は悪さはしません。」
と断言する猫おじさんなのだが、朝も公園通いをしているOさんによれば、餌をあげているのは猫おじさんだけではない。
朝には朝のメンバーがおり、猫達は朝ごはんも貰っているのだそうだ。
従って、ここの猫達は皆、丸々と太っている。

9匹の猫には皆、名前がついている。
ヒデ君、ノブ君、らんちゃん、チョビ君、スノーちゃん、はなちゃん、黒ニャン、ヨリ、ドラ。
私は名前と顔が一致しないが、毎日接している母達は当然ながら名前と顔は一致し、それぞれの性格も知っている。

ここにいる猫全員が野良猫というわけではない。
ヒデ君とノブ君とらんちゃん、そしてスノーちゃんは飼い猫だ。
ヒデ君とノブ君とらんちゃんは近所の同じ家の飼い猫なのだが、放し飼いであり、家より公園の方が好きらしく、飼い主曰く「たまにしか帰って来ない。」
首輪はつけている時もあれば、つけていない時もある。
たまに家に帰った時に、首輪がないことに気づいた飼い主が首輪をつけるのだが、公園にいる間に首輪を落とすようなのだ。
そしてスノーちゃん、この子は公園のすぐそばの家の子なのだが、この子も放し飼いであり、高齢の飼い主さんは認知症らしい。
猫を飼っていること、スノーという名前はわかっているようなのだが、どの子が自分の猫なのかわからない。
そして、その飼い主さんも最近施設に入られたらしく、スノーちゃんは公園に置き去り。
元飼い猫の可哀想な猫なのである。

一昨年の春のこと。
ヨリという細身の三毛猫が妊娠し、出産した。
ヨリの性格は、母曰く「慎重でしっかり者。」
そんなヨリだから、気心知れた餌やりおじさん&おばさん達に子猫をお披露目したのは、子猫が少しばかり大きくなってからだった。
子猫は3匹。
毎日餌は貰えるとはいえ野良猫には変わりない。
悪天候の日もあれば天敵もいる厳しい世界。
3匹のうち2匹は恐らく生き延びることができなかったのだろう。
ヨリの子供は白黒の猫1匹となり、ありきたりだが「チビ」と名付けられた。

チビは他の猫達にすぐに受け入れられ、すくすくと成長した。
性格は親猫ヨリとはだいぶ違い、とにかく落ち着きがなく、ピョンピョンとうさぎのように跳ね回る。
抱っこはおろか、触ることもできない。
それでも餌をくれる人はちゃんとわかっており、とりわけ猫おじさんにはそれれなりに懐き、少しばかり毛を触らせる。
「この子は女の子ですね~。」
チビの毛を撫でながら猫おじさんが言い、チビが雌猫だと判明する。

neko7.jpeg
左がチビ、右がお母さん猫ヨリ


チビがチョロチョロするようになってから公園にチビを見に来る人が増えた。
チビはなかなかの器量よしだったので、「欲しい、飼いたい」という人も何人かいたのだが、家族の反対があったり、またチビの落ち着きのない性格が災いしたのか、公園の猫のまま月日が過ぎた。

昨年の春のこと。
ヨリがまた妊娠した。
「あら~、今度は何匹産むのかしら?」
母、Oさん、Sさんが言うと
「ヨリちゃんは小さいから、また3匹くらいじゃないですかね~。」
と猫おじさん。
ところが、妊娠したのはヨリだけではなかった。
痩せていて、また、まだまだ子供だと思っていたヨリの子供チビのお腹も膨らんでいるではないか。
毎日餌をあげ、お互いにわかりあえている仲とはいえ、ヨリもチビも人間に出産は見せない。
2匹共、どこか安全な場所で出産したらしく、先に子猫を紹介してくれたのはチビだった。

チビの子供は、なんと6匹。
6匹中5匹は頭の先から尻尾の先まで全身真っ黒な黒猫で、1匹だけチビと同じ白黒猫。
白黒猫は雌猫、5匹の黒猫中4匹は雌猫で、6匹中、雄猫は1匹だけ。
慎重でしっかり者のヨリが子猫を見せてくれたのはチビよりももっと後のことで、子猫は2匹。
2匹共ヨリと同じ三毛猫で、三毛猫だから雌だ。

一気に8匹もの猫が増え、公園の猫は17匹となった。
「可愛いけど、餌代が大変だわね~。」
と母が言うと
「まあ、これくらいなら大丈夫です。子猫がいると賑やかでいいですね~。」
餌代よりも子猫にデレデレな猫おじさんなのであった。

母の住む住宅街には、母の家と反対方向にもうひとつ公園があり、そこにも何匹もの猫がいる。
そこの猫達の世話及び避妊・去勢手術は公園の近くに住む、母も知っているWさんだ。
猫の世話をするくらいだからWさんも猫を飼っている猫好きである。
時々母の通う公園にも来るらしく、子猫の存在も知ってる。
「知り合いに子猫が欲しいって人がいて、1匹もらってもいいかしら?」
Wさんが猫おじさんに言う。
「子猫は誰の物でもありませんから。いい飼い主さんに恵まれればそれが一番ですからね。只、どうしても懐かなかった時はいつでもここに返して下さい。私が生きている限り、ここの子達に餌はあげますから。」

そう言われるとWさんはどうやって捕獲したのしたのかはわからないが、すぐに捕獲し、子猫を連れて行ってしまった。
Wさんに捕獲されたのは、ヨリの、いつも鳴き喚いている一番臆病な子だった。
「あの子、臆病で鳴いてばかりいたから・・・、大丈夫かしら?」
などと、母達餌やり仲間の間では心配しており、心配が現実となった。
3日後、公園に戻されたのだ。
雌猫は望んでいなかったというのが理由らしいが、恐らく懐かなかったのだろう。
まあ、3日位では懐かないものなのだが、捕獲され怖いおもいをした臆病な子は一層臆病になり、母猫ヨリにくっついているか、もう1匹のきょうだいにくっついているかになった。

チビの時もそうだったが、子猫がいるとどこからともく人が集まって来る。
猫好きは勿論のこと、猫嫌いの人も来て、後者とは時に揉めることになる。
「今はまだ小さいからいいけど、雌猫がこうだし、猫って半年で妊娠するから、このままいくと鼠算式に増えてしまうわよ。もう少ししたら子猫もチビちゃんもヨリちゃんも、あと他の若い子も避妊手術をした方がいいんじゃないかしら。」
とOさんが言うと
「それは私がしますよ。もうひとり猫好きのオジサンがいて、その人が去勢・避妊がタダのなるパスみたいなものを持っているんですよ。夏は手術には向かないみたいですから、秋にでもしますかね。」
と猫おじさん。

沢山の人が見に来るわりには子猫達は誰からも引き取られることなく、9月になった。
生後約半年。
可愛い盛りである。
「そろそろ手術した方がいいと思うのだけど・・・」
と、Oさんが心配して猫おじさんをせかすと
「今の時期はあんまりよくないみたいですから、もう少ししてからにしましょう。」
どうも猫おじさんはその都度言うことが違い、先延ばしにする。
猫おじさんは口だけ、やる気がないと、Oさんと母の意見が一致した。

しかし、このままにしておけば猫が何十匹にもなってしまい、広い公園といえども近所迷惑が考えられるし、保健所に通報され、殺処分されることも考えられ、それだけは避けたい。
動いたのはOさんだった。
Oさん宅にいる2匹の猫は保護ボランティアの人から譲り受けた子で、口にこそ出さないが、どうやらOさんはボランティア活動をしているようであった。
翌日、Oさんは猫達の手術費の寄付を募るチラシを作って来て、朝と夕方、公園でいつも会う人達に配り、手術費は瞬く間に集まった。
次は、Oさんとボランティアのお仲間が捕獲し、地域猫の手術をしてくれる病院へ連れて行くのだ。

と、ここで、我が母が私に相談があると言ってきた。
「あのさー、『しっぽ』を飼いたいのだけど・・・、どう思う?」
しっぽというのはチビの子供の唯一の雄猫である。
しっぽ、クマちゃん、おまめ・・・・などなど、私は全員の名前はわからなが、子猫全員に名前がついていた。
チビの真っ黒な黒猫達の区別も、毎日見ている母達にはわかるらしい。
唯一の雄で、しっぽがすーっと長くまっすぐで、なにより抱っこができ、母はしっぽを気に入ってしまったのだ。
但し母には心配事があった。
それは自分の年齢である。
これまでの我が家の経験では、猫は15、6年は生きる。
我が母は還暦である。
しっぽが15歳の時、母は90歳。
90歳まで生きる自信もなければ、途中でボケてしまい、しっぽがスノーちゃんみたいになったら可哀想だと言うのである。
「万一そうなったらさー、私が元気だったらだけど、私がしっぽの面倒みるよ。」
「ホント!いいの?いいのね。」
「だって、仕方ないじゃん。」
と言うと、翌日、母は
「しっぽは私が飼います。去勢のお金は私が払います。その代わり、耳は切って欲しくないの。」
とOさんにお願いしたそうだ。
耳を切るというのは、ご存じの方もいるだろうが、去勢・避妊手術済の子の片耳を少しだけ切り、地域猫の証なのだ。

neko1.jpeg
自分で撮っておきながら、この子がチビなのかチビの子供のおまめなのか?
多分「おまめ」だと思います。

9月末から10月初旬にかけて、猫達捕獲&手術が行われた。
対象の猫は子猫8匹、チビ、ヨリ、黒ニャン、ドラの12匹。
他の猫、はなちゃんとスノーちゃんは年寄猫なので手術の必要はないだろうといことになり、ノブ君、ヒデ君、らんちゃんも年寄猫だし、おまけに飼い猫なので必要なしということになった。

12匹いっぺんに病院へ連れて行くことはできないので、3回に分けて捕獲することになった。
手術の前日、対象の猫は絶食である。
Oさんとボランティアの人が捕獲機をセットする。
いつも母から話だけ聞かされている私は当然ながら捕獲機がどんなものなのかは見たことがない。
「ねえ、捕獲機って・・・、見た?そんなにうまいこと捕まるのかね?」
母に聞くと
「ボランティアの人とOさんがセットしてくれたから私も見てないのよ。」

しかし、流石ボランティアの人だ。
猫達は案外すんなり捕獲機に入り、順番に病院へ連れて行かれ、手術をし、1日入院し、公園に帰って来た。
そんな中、なかなか捕獲機に入らなかったのが「ドラ」という雄猫である。
「ドラ」の名付け親は猫おじさんで、ドラ猫の「ドラ」だ。
いつの頃からか突然現れた新参者で、強いのだ。
ドラが来ると他の猫達は震え、逃げてしまい、いうなれば、公園のボス猫だ。
そして、ヨリとチビの子猫達のお父さんはドラではないかと人間達は推測している。
他の猫の餌は横取りするドラだが、子猫達の餌は横取りせず、子猫に譲るようなのである。

話が少しそれたが、ボス猫だけあってドラは頭がよかった。
ボランティアの人とOさんが2度試したが他の猫達がすんなり入った捕獲機にドラは決して入らず、こういう手ごわい猫向きのとっておき捕獲機があるらしく、3回目にしてやっと捕まえることができたのだった。
ドラは思っていたより若く、病院の先生曰く「まだ、3、4歳。」
流石のドラも手術後数日間は餌も食べに来ず、人間の姿を見ると逃げる程だったらしい。

我が家にパル(インコ)が来たのと同時期の昨年10月初旬、母はしっぽをお迎えした。
しっぽは去勢手術の他、健康診断もしてもらい、母曰く1万2千円かかった。
公園にいる時はしっぽが長いからという理由で「しっぽ」という名前だったが、飼い猫で「しっぽ」では可哀想だとなり、母と同居している我が妹が、クー太と名付けた。
恐らく黒いからクー、それに「太」をつけただけだと思われる。
クー太は公園にいた時は誰にでも触られ、抱っこされる人懐っこい猫だったというのに、家猫になったら性格が豹変したらしい。
すぐに懐いたものの、ものすごく臆病らしく、少しの物音でも飛び上がって逃げてしまい、飼い主の母がマスクをしただけで、マスクに怯え逃げてしまう。
私が実家へ行く時なんぞはもっとひどい。
今ではインコに夢中の私だが、私とて子供の時から猫と暮らしていたので、猫の扱いには自信がある。

だが、クー太だけはダメだ。
臆病だとは聞かされていたが、我の想像を上回る臆病猫で、私が玄関に入った途端、他人を察知したクー太はテレビ台の奥へ隠れる。
実家のテレビ台は猫がテレビの上に乗るからと、テレビをすっぽり覆い、尚且つ飾り棚までついている、最近ではあまりお見かけしなようなバカでかいもので、その陰に隠れてしまうと、真っ黒なクー太の黄色に光る目しか見えない。
クー太はそこで、私が帰るのを今か今かと息をひそめて待っているのだ。
帰るまで決して出てこない。
そんなわけで、公園にいた頃にクー太らしき猫を見たことはあったが、飼い猫になってからのクー太の顔をしっかり見たこともなければ、全身の姿を見たこともない。
そんな臆病猫でも先住者のメメタンとはすぐに仲良しになったらしい。
最も14歳のおばあちゃん猫メメタンはクー太など相手にしちゃいない。

手術後の他の子猫達だが、ボランティアさんの手にかかるとすごい。
8匹中1匹は我が母の猫になったので残るは7匹。
そのうち6匹はすぐに里親が見つかり、それぞれの家に貰われて行った。
かつてWさんに捕獲され、公園に戻された臆病な子は、もう一匹のきょうだいと一緒に引き取られ、姉妹でベッタリくっついているらしい。
最後の1匹、チビの子供のクマちゃんという黒猫だけは風邪をこじらせ、外に置いておくのは危険ということになり、ひとまずボランティアさんの家に引き取られた。
そこで回復するのを待ち、回復したら里親探しをし、里親が見つからなければそのままボランティアさんの家の子になるらしいのだが、そんなボランティアさんは10匹以上の猫を飼っている。
好きだけではできない活動である。
少しの間ボランティアさんの家で過ごしていたクマちゃんだが、体があまり強くないクマちゃんを不憫に思ったのはOさんだった。
先にOさんの家には2匹猫がいると書いたが、
「体が弱いから可哀想。クマちゃんを引き取りたい。」
と言うOさんにOさんの旦那さんは猛反対。
「2匹で十分。これ以上飼っちゃダメだ。」
と言われたそうなのだが、Oさんは粘りに粘り、旦那さんは根負けし、クマちゃんはOさん宅の猫になった。
今では改名され、ベルちゃんである。
何度も獣医さんにかかったらしく、風邪も治り、2匹の先住猫とも仲良くしているそうだ。
ちなみに、他の子達も全員改名れ、皆素敵な名前を貰っている。

子猫がいなくなって悲しんでいるのは猫おじさんである。
おじさんとしては1匹だけでも残して欲しかったようだ。
でも、これでよかったのだ。
猫人生は飼い主によって決まる。
いい飼い主に恵まれれば素晴らしい猫人生になるのだから。

今回は文章の途中に写真を挿入してみました。
クー太お迎えまで書きましたが、まだ書きたいことがあります。
しかし長くなりましたし、私も書き疲れてしまったので、今回はこのへんで。
つづきは次回へ。

neko2.jpeg
母の猫、クー太です。
まだ公園にいた頃で、この頃は写真も撮れたし、触らせてくれました。
今では私の声を聞くだけで、私の気配を感じただけで、テレビ台の後ろに隠れてしまいますけど






















スポンサーサイト



 | 猫日記  | TB(0)  | Page Top↑
TrackBack URL
→http://namaste640.blog.fc2.com/tb.php/177-ce9b136b

プロフィール

フリーエリア

カレンダー

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム