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夫の実家(七)  08/17/2019  
久しぶりの更新です。
停滞ばかりしている『夫の実家』のつづきです。

夫の実家(四)にも書いたが、自給自足の夫の実家は、私にとってはとても退屈な所だった。
朝、お茶を飲むと夫の家族はみな、農作業に出てしまう。
「私も手伝う。」
と言ったものの
「いいから、いいから、のんびりしていなさい。」
私は完全にお客さんであった。
最も、私は農業なんてやったことがない。
家庭菜園が趣味だった我が父が土いじりをしているのは見てはいたが、手伝ったことはない。
私がしたことと言ったら
「庭から大根取って来い。」
と、父に言われ、育った大根を引き抜くくらい。
家庭菜園さえしたことがないのだから、農業なんて、できないのだ。

のんびりしてなさいと言われても、のんびりする時間がありすぎると暇でしょうがない。
[せめてテレビでもあればなー」
と思ったが、電気、ガス、水道もない村だからして、当然ながらテレビなどない。

仕方がないので、庭にいる動物をかまうことにした。
が、間地かで見る牛や水牛は大きく、なんとなく怖く、触れることができない。
1m位離れた所で観察をしたのだが、草を食べているかぼんやりしているかで、眺めていても面白くない。
次に犬をかまうことにしたのだが、ここの犬はとても大きく、やはりなんだか怖くて触ることができない。
これまた1m位離れた所から観察するだけ。
ちっとも楽しくない。
広い庭には鶏が20羽位放し飼いになっており、鶏ならば私も子供の頃に飼っていたことがあり、少しは自信がある。
鶏をかまうことにしたのだが、ここの鶏はペットではない。
触ろうとすると、ケー・コッコッコッコ、ケー・コッコッコと叫ぶように鳴き、逃げ回る。
抱くことはおろか、1羽として触ることができず、可愛くない。

3、4日滞在すると村の生活に飽きてしまい
「早く、カトマンズに帰りたい。」
と思ったものの、来るのに2泊3日もかかり、あの山道をまた歩くのかと思うと気が重い。
また、夫にとっては久しぶりの里帰りである。
「早く帰ろう。」
とは言いづらい。

退屈でも時が過ぎるのは早い。
1週間位たった時
「今日、動物の家にいるお兄さんの家族が、動物と一緒に、ここ、来ます。今日から、あの人達、ここに住みます。あとで、ワタシ、お兄さんと動物達、迎えに行きます。あなたも、一緒、行く?」
と夫。
夫より2つ年上の夫の兄は、奥さんと小さな子供2人の4人家族。
実家から30分位離れた所に住んでいるらしいのだが、それは村人の足で30分だからして、私の足だと、きっと1時間以上かかり、夫曰く「上の方」なので、恐らく山深い所だと思われる。
そこでヤギと水牛の世話をしているらしい。
雨期の少し前になると、兄一家は動物を引き連れて実家に下りてきて、雨季が終わるまで実家で過ごし、雨季が終わるとまた山に帰るらしい。
暇を持て余していた私は二つ返事で
「行く、行く。」
と答える。

午後3時頃だったと記憶している。
「そろそろお兄さん達、近い所に来ていると思いますよ。私達も行きましょう。」
と夫が言い、夫と私、そして実家で飼われている大きな犬と一緒に家を出る。
犬は普段は鎖で繋がれているが、出かける時はリードは付けず、自由に歩かせる。
私達の後ろを静かについて来たり、私達の前を歩いたりし、まるで行き先を知っているかのうようである。

平坦な土の道を20分位歩くと、遠くの方で女性達が私達に向かって手を振る。
近づくと、夫の母と妹であり、畑仕事をしている。
畑は広く
「ここ、ぜーんぶ、ワタシのうちの畑です。」
と夫が自慢げに言う。

夫の母と妹を後にし、更に進むと、土の道は人ひとり歩くのがやっとという位細くなり、登り道となった。
子供の時からこの道を歩いている夫にとってはなんてことない道なのだろうが、私にとっては山である。
山道を暫く歩くと
「来た、来た。」
と夫が言い、ドドドドドドッと正面からヤギの群れが下りて来た。
50頭位だろうか。
ヤギの群れに交じって白黒の大きな犬もいる。
すると、それまで静かに歩いていた、実家の茶色の大きな犬が白黒の犬に向かって猛ダッシュし、二匹は尻尾を振りながらクルクルと回り始めた。
「これ、挨拶です。白い犬、お兄さんの犬。2匹、友達です。」

2匹の犬は挨拶をすませると、牛追いならず、ヤギ追いを始めた。
群れからはずれ、ヒョロヒョロと別方向に行くヤギがいて、そういうヤギを群れに戻し、実家への道に誘導するのだ。
「ワタシ、犬は大好きだけど、猫は好きではありません。」
夫はよくこう言い、その理由がここに来てわかった。
番犬としては勿論のこと、ここでは犬は貴重な働き手なのであった。

ヤギの群れに交じって、鬼瓦のようないかつい顔をした女性も下りて来た。
布を抱っこ紐のようにし、胸の前に赤ちゃんを抱えており、手には小さな女の子。
兄嫁だ。
兄嫁と夫が少し会話を交わし、兄嫁が私を一瞥する。
「ナマステ」
ネパール語で挨拶をするも、兄嫁は無言無表情。
その顔つきからして、ともすると怒っているかのようにも見え、感じ悪い。
「この人、怒っているのだけど、なぜ?」
互いに言葉が通じないのは時としてよく、兄嫁の目の前で夫に聞くと
「怒っていないよ。」
「そうなの!だって、私が挨拶しても、何も言わないじゃない。」
「恥ずかしいだけ。村の女の人、みんな恥ずかしがり屋。」
ヤギの群れと共に兄嫁は実家へ向かって下って行き、我々は実家とは逆方向の細い道を再び登る。

暫く歩くと、ドスンドスンドスンドスンと地響きがする。
「来た、来た。」
夫はこう言うと、そばにある小枝を折り、手に持つ。

ほどなくして水牛が下りて来た。
水牛に交じって小枝を持った夫の兄もいる。
兄も夫もピシッピシッと小枝で水牛のお尻を叩き、水牛追いをする。
私はという、国は違えど「アルプスの少女ハイジの世界だな。」なんて思いながら、働く2人と水牛達を眺めているだけ。
ヤギ追いは犬の仕事、水牛追いは人間の仕事で、ヤギより水牛の方が体が大きいということもあるが、厄介なのだ。
来た道の途中に大きな水たまりがあり、水牛達は必ずといっていいほど、ボチャンと水たまりに入る。
そこに入ると最後、兄と夫が小枝で叩いてもなかなか出てこない。
水たまりの中で気持ちよさそうにしているのだ。
やっとこさ水から出すと、後に続く水牛がまた入り、20頭位の水牛を実家に誘導するのにかなりの時間がかかる。

実家に着くと、夫の父が作ったのであろう。
50頭のヤギと20頭の水牛を入れる柵ができていた。
ふと、私が気づいてしまったのは兄一家の寝場所である。
実家のベッドは夫と私が来たことにより、全て埋まっている。
「ねえ、お兄さん達が寝る場所がないよ。」
私が言うと
「何も問題ありません。あの人達、外で寝ます。」

動物を柵におさめると、動物のすぐそばに、兄はテントを設営し始めた。
テントといっても、木と白い布で作った簡素なものであり、あっという間にできた。
そして、大量の干し草をテントの中に運び、その上に白い布をかけた。
「これ、この人達のベッドです。」
と夫が言う。
「干し草のベッドか・・・。これまた、アルプスの少女ハイジだわ。」
と思った私は
「ねえ、ちょっとベッドに横になってみてもいいかな?」
「どうぞ、どうぞ。」
夫に促され、横になってみたものの、私の想像していたのとはだいぶ違った。
ハイジのベッドはフカフカで気持ちよさそうに見えたが、ここのベッドはチクチクして痛く、全然気持ちよくない。
私は幼き頃テレビアニメのアルプスの少女ハイジを見、ハイジの生活に憧れのようなものを持っていたのだが、ここに来て
「あれはアニメの世界。実際は大変。私には無理だわ。」
痛切した次第。

この日、母と妹はいつもより少し早く畑仕事を切り上げ帰宅した。
父も母も、兄の赤ちゃんをあやしたり、小さな女の子を膝に乗せたりし、ご満悦。
孫が可愛いのは、どの国の親も共通のようだ。


さて、話は我が家の赤ちゃん、セキセインコのルビ君に変わります。
ルビ君をお迎えしてから早10カ月。
お迎えしたのは昨年の10月ですが、ルビ君は8月生まれなので、1歳の若鳥です。
幼鳥の時も可愛かったルビ君ですが、1歳になった今は、親馬鹿ですが、すっごく可愛いです。

私は仕事が終わると、最寄り駅のスーパーで食料品は買いますが、それ以外寄り道をすることもなく急いで帰宅します。
帰宅すると、まずルビ君のケージへ行き
「ルビ君、ただいま。お留守番ご苦労様でした。大きなお仕事(留守番のこと)、ありがとうございました。」
と言い、急いで夕食の支度をし、といっても大抵スーパーの惣菜を並べるだけなのですが、それが終わるとルビ君の体重をはかります。
体重測定が終わるとルビ君の遊びの時間です。
ケージから出すと、ルビ君は、我が家ではルビランドと呼んでいる、夫がこさえた止まり木の遊び場へ一直に飛んでいきます。

そうこうするうちに夫が帰宅します。
「ルビ君、ただいまー。」
家に入るなり夫は大きな声でこう言い、ルビランドにいるルビ君は夫の肩にまっしぐら。

人間の夕食時間は、ルビ君のゴールデンタイムです。
食卓の上をちょこちょことせわしなく歩きまわり、
「食べたい、食べたい。」
とルビ君がせがむので、ルビ君の好物の餌入れには入れていないインコの餌を与えたり、今の時期はルビ君の大好物のトウモロコシも必ず与え、おやつを貰えるということをルビ君はわかっているのです。

少し前になりますが、こんな事がありました。
伝書鳩のように決まった時間に帰宅する私ですが、その日は病院に寄り、いつもより1時間半程遅く帰宅しました。
私が帰宅した時には既に夫が帰宅しており、晩酌をしていました。
風呂に入り、いつものように食卓につくと、ルビ君が足を向けて私の顔面に向かって飛んでくるではありませんか。
ルビ君の足はがっちりしていて、爪も伸びているので、その足が顔に当たるととても痛く
「痛い、痛い。ルビ君、やめてくださいよ。」
と言っても、ルビ君はおやつを食べるのそっちのけで、何度も何度も私の顔面に向かって飛んできます。
それを見た夫が
「ルビ君、アナタにキックしています。ルビ君、怒っています。」
「なんで、怒っているの?」
「多分、アナタの帰りが遅かったから、とワタシ思いますよ。」

若鳥になったルビ君は飼い主の帰宅時間も生活リズムも、全て把握しているようです。
帰りが遅いと怒るなんて・・・、飼い主としては嬉しい限りです

rubi77.jpeg
トウモロコシを頬張るルビ君。
夫が齧ったあとを食べるのが好きなようです。


rubi74.jpeg
100均で買ったガラスの器はルビ君のおやつ入れ。
これがルビ君専用の器だということをルビ君はわかっています。
グリーンのあわ穂もルビ君の大好物。
我が家のベランダで育てています。






















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