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チュンタは人間の身勝手でペットになってしまった雀である。
(チュンタが我が家に来た経緯は前回の日記に書いたので、ご興味ある方は前回の日記をお読み下さい。)


最近になって雀を飼育するのは法律違反だと知ったのだが、今から30年以上前、私も我が家族もそんな事は知らなかった。
その子の性格にもよるだろうが、雀は賢く、雛から育てれば手乗りにもなる。
チュンタはまさにそんな雀。
呼べば飛んでくるし、肩にも手にも乗り、文鳥のペッコよりも人間になついてくれた。

そんなある日、事件が起きた。
父が寝ころびながら新聞を読んでいた時のことである。
チュンタが父の体の上に止まり、顔の方に向かってチョンチョンチョンと移動したのだ。
次の瞬間、
「ぎゃー!痛い!いたーい!」
父が喚く。

小鳥がツンと突っつくことなど、よくあることだ。
ちなみ我が家の愛鳥ラニ君なんぞは突っつくどころか、手の甲をガブッと噛むこともある。
チュンタにとっては挨拶程度でツンと嘴を人間の体につけただけのことだったのかもしれないが、そのツンとした場所が悪かった。
父の目の中だったのである。

父は父で、
「おっ、来たな
つぶっていた目をわざわざ開けたと言うではないか。
これが細い目だったら、もしかしたら的中しなかったのかもしれないが、父の目は大きく、ギョロ目だった。

時間がたつにつれ父の目はどんどん痛みだし、病院へ行った。
「たかが鳥に突っつかれたくらい。目薬でもさしたら治るだろう。」
家族はこう思っていたのだが、
「すぐに入院して下さい。もしかしたら失明するかもしれません。」

30年以上前のことなので、父がどのくらい入院したのかは記憶にない。
ただ、かなり長いこと入院し、毎日目の中に注射をし、その注射がものすごく痛いと父が言っていたことは覚えている。

会社では「社宅でこそっり鳥を飼い、しかもそれが雀で、鳥に目を突っつかれた馬鹿な人」と笑い者になっていたに違いない。
父が退院して間もない時、下の階の202に住むAさん奥さんが
「退院されたことですし、うちのが会社の人に声をかけて、今から会社の方々がお見舞いに来ますから。」
会社の人、しかも10人以上が見舞いに来た。

急なことだったので、部屋を片付けることもできず、以前どこかに書いたように思うが、我が家はどの部屋も納戸状態。
お客様をお呼びするような部屋がないというのは今も昔も変わらず、また10人以上もの人に出す揃いの茶碗もなく、しかも父は口数が少ないときた。
素敵な家具も調度品もない居間と称する畳の部屋に10人以上が座り、不揃いな茶碗でお茶を出し、パジャマ姿の父は無言。
異様な空気が流れていたことを記憶している。


幸い父は失明することもなく、視力がおちることもなく、完治した。
しかし、このことがあってから、父のチュンタへの思いも接し方も一変した。
可愛がっていたチュンタが『憎っくき雀』になったのだ。
夜、私と妹がチュンタをかまって遊んでいると、
「出すな!かまうな!」
と荒れ、
「さっさと勉強しろ!」
と怒り、チュンタの放鳥時間は短くなり、文字通り籠の鳥になりつつあった。
もとはと言えば自分が目を開けたのがいけなかったというのに。

そして事件はもうひとつ起こった。
チュンタの足の指に赤くて細い紐が絡まった。
その紐がどこから来たのかはわからない。
気づいた時には既に絡まっていたのだ。

私達(母、妹、私)はその紐を取ろうとチュンタを捕まえ、長いことチュンタの足をいじった。
しかし紐は固く絡まっており、取れない。
仕方なくチュンタを近所の動物病院へ連れて行った。
30年以上前だから、今、愛鳥ラニ君が診てもらっているエキゾチックアニマル専門病院などなく、主に犬や猫を診る病院である。
それでも先生は熱心にチュンタを診てくれた。
ピンセットを持ち出し、一生懸命絡まった紐を取ろうと試みてくれた。
しかしやればやるほど、紐はチュンタの足の指に深く食い込むばかり。
「取れませんね。」
「先生、このままだとどうなるのでしょう?」
「この足の指は壊死して、もげてしまいます。」

はたして獣医師の言う通りになった。
チュンタの足の指は1本なくなった。
苦痛を伴ったのかどうかは、物言わぬ雀だからわからない。

そして、私達と獣医にグリグリやられたのがよほど怖かったのだろう。
チュンタは心を閉ざした。
私達が籠に手を入れるだけで、バタバタと逃げ回った。

そして、心を閉ざしたまま、天国へ旅立った。
名古屋にいた、たった4年間の間の出来事で、短い人生(鳥生)であった


さて、話は愛鳥ラニ君(セキセインコ)にかわります。
ラニ君は気性はやや荒いのですが、手乗り・肩乗り・頭乗りのです。
放鳥している時は、私や夫(ネパール人)にまとわりつき、私達が台所へ行けば自分も台所へ、寝室に行けば自分も寝室へ、そしてトイレの中までついてきます。
私達は同じ『群れ』の仲間なのです。

そんなラニ君に最近、ちょっと困ったことがあります。
以前は飛んでついてくるラニ君が、最近では歩いている私達の足元にまでまとわりついてくるのです。
喜ばしいことなのですが、ラニ君の身が心配です。
「ラニ君、足のところ!気をつけて!危ないよ!」
注意力散漫な夫に、私は声を荒げます。

そして『乗る』のが好きなラニ君は、夫の頭の上にもよく乗り、そんなラニ君に夫は、
「ラニ、頭の掃除して。」
などと、インコに仕事をさせようとします。
せっせと頭の掃除をするラニ君は、掃除をしているうちに勢い余って、頭から夫の顔の方にツツーッと滑ったりもします。
そんな時、
「目!目、つぶって!気をつけて!」
私はまた声を荒げます。

先に書いたように、どんな事故が起こるかわかりません。
なにしろインコの嘴の威力はすごく、時に流血するほど強いのです。
「わかっています。私は馬鹿ではありません。ちゃんと気をつけている。」
能天気な夫はこう言いますが、いつもスマホゲームに夢中になっているので、私は気が気ではありません。
夫の心配をしているわけではありません。
万が一のことがあって、可愛いラニ君が夫に邪険にされたり、またラニ君が心を閉ざしてしまうことが心配なのです。
鳥の心は繊細ですから。

IMG_20160612_191611.jpg
ちょっと頭がツンツンしています。
今、トヤ(換羽)の真っ最中です。


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夫の太ももの上に乗っているラニ君。
ラニ君は私より、断然夫のことを好いており、いつも夫のどこかに乗っています。









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