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末路・その2  05/04/2016  
よく病院のを不平不満を書いている私だが、この度父が亡くなり、久しぶりに病院に対する不満を書きたくなった。

父が入院し亡くなった病院は、我が家からほど近い、最先端医療の揃っている病院である。
実は2年位前、私はこの病院に入院し手術をしたことがあり、現在我が夫(ネパール人)も、たいした病気ではないが、定期的にかかっている。
医者は誰もが聞いたことのある一流大学出が揃っており、だからといって私は「一流大学=いい医者」などとは決して思ってはいないが、ここいら(我が家付近)では最後の砦のような病院である。

とはいえ、入院が長引き、余命わずかともなると、病院のいい加減な部分が見えてくる。
主治医は常時いるわけではなく、週に1~2日位しかいない。
その週に1~2回だけ、ちょろっと顔を出すだけで、父の命は殆ど看護師で持っていると言っても過言ではない。
看護師はと言えば、これまたローテーションで動いているので都度違う顔である。
夜ともなれば、2、3人の看護師がてんてこまいしており、ナースステーションは空。
また看護師も、恐らく「最後を看取れなかった」等と文句を言われては困るので、ちょっとしたことでも家族を呼ぶ。
日中でも夜中でも容赦なく電話が鳴り、その都度我々家族は病院に急ぎ、
「危ないというから急いで来たのに・・・全然大丈夫じゃん」
ということも多々あった。

父が亡くなったのは看護師の手が一番少ない、未明であった。
当直の、見たこともない、お初にお目にかかる医者が来て、ご臨終を伝えると
「何か着せたい服はお持ちですか?」
看護師に聞かれる。
が、夜の遅い時間に「危ない」の電話を受け駆けつけたものだから自分自身がスッピン・部屋着である。
従って何も用意してなく、むしろこういう場合、病院で白い着物を着せてくれるものだと思っていた。
というのは、昨年妹の夫が亡くなった時にそうだったからだ。

「そうですか。用意されていませんか。」
看護師はそう言うと、着物を取りに行き、父に着せた。
「あららららら・・・・!」
亡くなった父はこれから温泉にでも行きそうな柄付きの浴衣を着、私達は目が点になる。
看護師が去った後、
「病院によって違うのね。もうちょっとマシな柄の着物、なかったのかね?」
などと言ったものだ。

テレビドラマでは、亡き後に悲しみに打ちひしがれているシーンの次は葬儀であり、病院から葬儀までのシーンがない。
よその家では悲しみの時間が長いのかもしれないが、我が家は急いで葬儀屋さんに連絡である。
亡き後は病院ですることは、もうない。
「早く出て行ってくれ。」
とは言われないまでも、そういう雰囲気はある。

葬儀屋さんの車が到着すると、父の身は地下の霊安室に移された。
そこには花と線香が用意されており、我々家族、最後を看取った看護師と医師、そして見たこともない看護師も来て、順に手をあわせる。
形式的な病院とのお別れであり、実にあっけない。
葬儀屋さんの車に乗せられた父は葬儀屋さんの霊安室に、我々は自宅へ帰る。

とはいえ、まだホッとはできない。
2時間後に葬儀屋さんが葬儀の打ち合わせに来る。
よそのお宅は客人を招く部屋があるのだろうが、我が家ときたら、どの部屋も納戸状態。
そこを2匹の猫が走り回っている始末。
急いで掃除である。

「誰にも知らせなくていい。葬儀なんて最低限で十分。」
生前父は言っていたが、そういうわけにもいかず親族に連絡をすると、皆、葬儀に来ると言うではないか。
となると、最後に着せられたあの温泉にでも行きそうな浴衣が気になる。
それと、ずっと酸素マスクをつけていた父は苦しかったのだろう。
口を魚のように大きくぱっくり開けて亡くなり、開いた口もまた気になる。
「あれじゃ・・・いくらなんでも可哀想だよね。親族も来るし・・・。」
葬儀屋さんと相談し、湯灌(ゆかん)をすることになった。
祭壇も花一杯で飾ることにし、料金のことを言うのはいやらしいが、実際一番高いのはこの『お花代』である。

湯灌をした父は白い着物を2枚着、ぱっくり開いていた口も閉じられ、薄化粧を施され、綺麗になって旅立った。
「おまえ達は何をしているんだ!誰にも知らせるな。葬儀に金などかけなくていいと言ったのに!」
亡き父が上から見ていたとしたら、怒られそうな葬儀となった。

葬儀が終わりひと段落したら悲しみがわーっと湧いてくるのかと思ったが、そうでもなかった。
大腸癌が再発した時からそう長くはないだろうと思っていたし、入院後は「間もなくです。」と何度も宣告を受けていたので、覚悟ができていたのだろう。
また、父の80歳という年齢もある。
大往生ではないが、いつ逝ってもおかしくない年である。
それに葬儀が終わっても、これから納骨があり、相続問題もあり、まだまだやることが沢山ある。
高齢とはいえ、一家の長が亡くなると、なかなか大変である。


ここで話はガラリと愛鳥ラニ君に変わりますが、何があろうと、ラニ君の2週に1度の病院は欠かさない私です。
「先生、ネットを見ると1泊位なら旅行に行っても大丈夫と書いてあるのですが、どうでしょうか?」
3年前、ラニ君が私の娘になってから、旅行を諦めた私ですが、時々「どこか行きたーい。」と思うのです。
「2、3泊位なら大丈夫ですよ。餌を小分けに置いて、環境さえ整えれば。」
「環境を整えるとは?雨戸を閉めた暗い部屋に置いておくなんて・・・やっぱり駄目ですよね?」
「それは駄目です。朝は明るく、夜は暗くです。」

「でしたら、やはり先生の所に預かって頂くのがいいのでしょうかね?」
「うーん・・・」
先生は一瞬間考え込まれ、
「このヒト達は結構ストレスが溜まりやすいんですよ。ここに来ると餌を全く食べなくなるヒトが多いんです。だから、飼い主さんの写真を持って来て頂いたり、声を録音した物を持って来て頂いたりしているんですよ。いきなりここでお預かりよりも、お泊りすることになれさせてからの方がいいですね。」
「お泊りですか・・・。実家があるのですが、そこには猫が2匹もいるんです。」
「あー。猫は天敵ですね。本能的に狙いますから実家のお泊りはやめた方がいいですね。」

こう聞いては旅行は無理です。
雨戸を閉めずに家をあけるのは心配ですし、それ以上にラニ君が心配です。
旅行に行ってもラニ君のことばかり心配してしまい、そそくさと帰って来てしまいそうです。
ラニ君と旅行、どちらが大事かと比べると、やっぱりラニ君が大事なのです。
なんといっても私の宝物ですから。

IMG_20160425_222356.jpg
夫(ネパール人)の足の上で、おもいっきり首をかしげるラニ君。
何を考えているのでしょうか?


IMG_20160425_222625.jpg
嘴の横をぷっくりさせ、よくする顔です。
美人が台無しです。
夫はこの顔を見ると「髭ラニ!」
と、ラニ君をからかいます。
全く失礼な男です。


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