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ペット遍歴・コケ  06/05/2016  
前の前の前の・・・ペット話のつづきである。
おっと、ペットと書いてしまったが、家族の一員だった。

以前は幼き頃に鶏を飼い、次いで雌うさぎのもとへ脱走をはかるうさぎの白ちゃんのことを書いた。
うさぎの白ちゃんは可愛かったが、鶏の羽の温もりも我々家族は大好きで、赤と白の鶏が死んでから、羽に飢えていた。

当時、まさに昭和を物語っているが、チリ紙交換車がよく来て、母はチリ紙交換のオジサンとが来る度に、よく立ち話をした。
その時、これは推測だが、
「以前鶏を飼っていて、可愛かったんですよ。できればまた飼いたくてー。」
とでも言ったのだろう。
「鶏ならうちに沢山いるよ。かっわいいのがいるから、奥さん、そんなに欲しいのなら、あげるよ。次、来る時に持ってくるよ。」
てな会話がなされたかどうかわからないが、また母自身も「かっわいいの」しか覚えていないようなのだが、次に来た時、オジサンは本当にダンボール箱に鳥を入れて持って来たのだった。

その頃、母はエレクトーンに夢中だった。
どういうわけか、念願の鳥を貰ったというのにそのダンボールはすぐには開けず、母はエレクトーンのそばにダンボールを置き、自分はエレクトーンの練習に励んだのだった。

そして、当時小学生だった私と妹が帰宅した。
「オジサンに鳥をもらったのだけど・・・。エレクトーン弾いていたら、三面鏡にニュッと長い首がうつって・・・。そーっと開けてみたら、なんか変な鳥なのよ。赤いコッコや白いコッコ(昔飼っていた鶏)と、違うのよ。怖いからまた閉めたけど・・・。ねえ、あんた達、ちょっと見てよ。」

三人でダンボールを開ける。
グッチャと丸い真っ赤なとさか、長い首に長い足の茶色の鳥が出てきた。
鳥は鳥なのだけど、赤いコッコや白いコッコとは見た目が違いすぎる。
なんともちんけなスタイルな鳥であり、
「これもニワトリなの?」
我々三人は首をかしげ、とにかく父が帰って来るのを待った。

父が帰宅した。
「変な鳥が来た。見て。」
と言うと、父は鳥を出し、
「これはニワトリ」じゃない。シャモだ!喧嘩鳥とも言い、沖縄によくいるんだよ。」
学生時代を沖縄で過ごした父は嬉しそうであった。

シャモは昔飼っていた鶏のお古の父お手製の鳥小屋に入れた。
そして朝になると、日の出とともにコケコッコー、と書きたいところが、まだ若かったせいか鳴くのが下手くそで、コケコッオーオーと鳴き、我々家族は『正しい朝』を迎えることになった。
最もシャモの鳴き声で目覚めることはなかったが。
シャモの名前は鳴き声から取り、コケと名付けた。

コケはチリ紙交換のオジサンが言う通り『かっわいい鳥』であった。
すぐになつき、触り放題抱き放題。
とにかく人懐こく、とりわけ妹になついた。

ある日のこと。
「お宅の鳥、なんとかしてくれませんか!ひじょうーに、迷惑しています。朝、早い時間から鳴いて!うるさくて眠れません!」
ご近所から苦情が来た。
「鳥が朝鳴くのは当たり前だ!ほおっておけ!」
こういうことに無関心な父は耳をかさず、逆に怒った。
しかし、ご近所付き合いをしないわけにはいかない母は気にし、その日以来、日中は庭で放し飼い、夕方からは家の中に入れ、コケは半室内飼いのシャモとなった。

それに喜んだのはコケであった。
先に書いたように触りたい放題抱き放題の人間大好きコケは室内を好んだ。
毎日妹の膝の上に座り、妹にがっちり握られたままフケ取りをしてもらうことが日課となった。
台所に立っている母が、炒めもののソーセージをうっかり床に落とそうものなら、コケがたーっと走って行き、
「見つけたよ、見つけたよ。」
と言わんばかりに、ココココッ・ココココッ・と鳴き、ソーセージをついばんだ。
また冬になると、ストーブの前を陣取り、羽を伸ばし、本当に『かっわいい鳥』であり、
「こんなに『かっわいい鳥』をオジサンはなぜ手放したのだろう?」
というのが、我々家族の疑問であったのだが、それは後にわかったのだった。

「コケにお嫁さんを迎えよう。」
などと言い出したのは、恐らく父であろう。
立派な雄鶏コケが一生独身では不憫だと、雌鶏を迎えることになった。
昭和といえども、鳥を飼っており、尚且つ譲ってくれる家などそうそうなく、どうやって調べたのかはわからぬが、父と母が車で30分程の農家から雌鶏をもらってきた。
黒のチャボであった。
上の嘴と下の嘴がきちんと揃わない、ブスな鳥であり、
「もうちょっと可愛いお顔の鳥、いなかったの?」
私と妹は言ったのだが、父母曰く沢山いた鳥の中で、これが一番マシだった。

父が雌鶏の為に小屋を作り始めた。
コケの古い小屋の5倍位の大きさの立派な小屋であり、父が作っている間中コケは父の傍から離れず大喜び。
恐らく自分の為に新しい小屋を作ってくれていると、大きな勘違いをしたのだ。

そして小屋が出来上がり、そこに父が雌鶏を入れた。
その時のコケの行動は今でも忘れられない。
猛烈に怒り、新しい小屋の金網に向かい突進し、ガツンとぶつかり、それを何度も繰り返し、終いにはトサカから血を流す始末。
夕方から朝まで室内飼いのコケは、朝になるとタッタッタッタと雌鶏の小屋に向かい、助走をつけて金網に突進し、そういうコケに雌鶏は怯え、震えていた。
二羽を近づけると、コケが突っつき殺すのではないかと思わんばかりに雌鶏を攻撃をし、お嫁さんどころではない。
はじめの頃は卵を産んでいた雌鶏はぴたっと卵を産まなくなり、というよりストレスで卵を産めなくなったのだろう。
コケは自分だけを可愛がってもらいたいやきもちやき屋であり、チリ紙交換のオジサンの所にいる時も、オジサンにはなついていたが他の鳥達には喧嘩ばかりふっかけ、鳥社会でうまくやっていけなかった、と我々家族は推測したのだった。
そして可哀想な雌鶏はというと、大きな小屋で餌だけ与えられる存在となり、名前をつけられることもなく、ずっと『めんどり』と呼ばれていたのだった。

コケとの別れは突然きた。
父が名古屋に転勤になったのだ。
それも住む場所は集合住宅の社宅と決まっていた。
うさぎの白ちゃんは連れて行けるが、一軒家でも苦情を言われるコケコッコーと大きな声で鳴くコケは連れては行けない。
コケと別れるのは嫌であり、当時中学2年の私と小学校6年生の妹は転校するのが嫌であり、その頃働きはじめて間もなかった母もまたやっと慣れてきた仕事を辞めるのが嫌であり、父が単身赴任すると当初は決めたのだが、土壇場にきて、
「家族みんなで行くんだ。」
父が鬼の形相で宣言した。
「コケはどうするの?捨てるなんてできないよ。」
と言うと、
「そんなの知らん!」
今は亡き人であるが、こういう時、我が父はただ怒って怒鳴るだけの人だった。

雌鶏の行く先は何でも売っている近所の店とすぐに決まった。
「雄鶏もお願いできませんか?」
と頼んではみたものの
「雄は卵産まないでしょ。鳴くだけだもんね。」
コケは引き受けてもらえなかった。

「どうしても引き取り手がなかったら、私が引き取るよ。」
と言ってくれたのは、母の友人のHさんだった。
しかしHさんは動物好きでもなければ、コケの世話ができるような人とは思えなかった。
だが、最後の最後まで引き取り手が見つからず、Hさんにお願いするしか手立てがなく、我々人間4人とうさぎの白ちゃんは名古屋へ引っ越したのだった。

名古屋へ越してから間もなくして、母とHさんが電話で話した。
「コケは?コケは元気なの?」
電話を終えた母に私と妹が聞くと、
「コケ、逃げちゃったんだって。探したけど見つからなかったんだってさ。」
「えっ
私も妹も絶句した。

コケが逃げたとしら、野犬か野良猫に食べられてしまったはずだ。
或は逃げたのではなく餓死させてしまったのか。
とにかくコケは死んだのだ。

私も妹も心で泣いた。
そしてやり場のない怒りを母にぶつけた。
「なんであんな人に大事なコケを預けたの大体、お父さんがひとりで来ればよかったんだよ!」
「Hさんはいい加減なところがある人だったけど、困っている私達をほおっておけなかったのよ。」
母はポツンと言った。

オバサンになった今でも時々コケの話題になる。
今までかなりの数のペットを看取ってきたが、コケのように人づてに死を知らされるのが、実は一番辛い。



話は愛鳥ラニ君(セキセイインコ)になるが、最近ラニ君の行動に悩んでいる。
網戸にやたら関心を示すようになり、網戸を齧ることを好み、齧ると穴があく。
ただ穴があいて蚊が入る程度であれば別段いいのだが、穴が大きくなり、ラニ君が脱走することが心配なのだ。
それを、ラニ君かかりつけの先生に相談したところ、
「このヒト達は頭がいいですからね。プチっプチっと噛むのが、きっと楽しいのでしょう。でも、これから暑くなるから、早急に対策を考えた方がいいですね。ここにも年に10人は逃げた鳥を探している人が張り紙を貼らせて下さいと来ますから。」
先生はこんな、『自分で考えろ』的な質問にも真剣に答えて下さる。
しかもハンサムである。

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ラニ君かかりつけ病院で飼われているアルマジロ。
先生がどこからか持って来たそうだ。
虫と冷凍ヒヨコを食べると聞き、ビックリ!


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りんごジュースに興味津々のラニ君。
最近悪い子です。
でもかわいー


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