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夫の実家(六)  04/07/2019  
『夫の実家』の続きであるが、先にネパール料理について少し触れておこうと思う。
といっても、今はとても便利な時代であり、『ネパール料理』で検索すると、ダルバートという文字を目にし、大きな皿の上に白米と何種類かのおかずが盛られている料理を目にすることだろう。
ネットにも書いてあるが、ダルとはネパール語で豆、バートはご飯である。
日本で言えば、ご飯とみそ汁といったところだ。
何種類ものもおかずは、タルカリ(簡単に言ってしまえば野菜カレー)、マス(簡単に言ってしまえば肉のカレー)、青菜炒め、アツァル(トマトベースの辛いつけもの)である。

簡単に言ってしまえば野菜カレーとか肉のカレーと書いたが、日本のカレーとは違う。
されとてインドカレーのようなものとでも言おうものなら
「ネパールのカリーとインドのカリー、全然違います!」
と我が夫なんぞはきっぱり否定する。
インドのカレーに似ているけど、インドのカレーより香辛料が強くないカレーとでも言っておこうか。
そして夫の言う『カリー』とはカレー味だからカリーなのではなく、「おかず」なのである。
野菜カリーは野菜のおかず、肉カリーは肉のおかずで、野菜と肉を混ぜることはしない。

カトマンズで食事を作っていたのは夫だった。
ネットで出てくるようなダルバートを作ってくれることもあったが、それは稀で、大抵はご飯と野菜カレー、或はご飯と肉のカレーと、一品のことが多かった。

「村のごはんはカトマンズよりも美味しいです。すごーく、美味しいです。ワタシ、面倒くさいですから、いろいろ 作りません。でも、村、いろいろ作ります。野菜、肉、全部、フレッシュです。」
村へ行く前に夫はこう言った。

村で食事を作るのは夫の母親と夫の妹だった。
味付けはカトマンズの、夫が作るおかずとなんら変わりなく、カレー味だ。
おかずが何品並んだのかは忘れたが、毎日取れたての新鮮な野菜を食べるので、ある意味とても贅沢なことと言えよう。

若い頃から私は胃が弱く、インドカレーほど香辛料は強くないとはいえ、ネパールのカレーも、結構胃にくる。
主な香辛料はクミンなのだが、そこにニンニクとショウガがたんまり入り、青唐辛子が軽く2~3本入る。
かようなカレーを1週間も食べ続けると、私の胃はたちまち悲鳴をあげ、寝込む羽目になった。
胃を悪くした時は何を食べていたかというと、日本と同じでお粥である。
お粥をすすり、胃薬を飲み、回復するのをひたすら待つ。
不思議なことに日本から持参した病院で処方された胃薬はネパールでは全く効かず、ネパールの病院で処方される薬、というのはインドの薬らしいのだが、インドの薬を飲まなければ回復しないのだった。

夫が家族に私が胃弱だということを事前に言ったのだろう。
普段であれば唐辛子を入れるのだろうが、私が滞在していた間のおかずには唐辛子は入っていず、唐辛子が入っていないおかずはネパール人にとってはさぞ物足りないものだったのに違いない。
皆、皿の上にナマの青唐辛子を置き、青唐辛子を齧りながらダルバートを食べ、なんだか申し訳なく思ったのだが、だからといって「私のことは気にせず、どうぞ唐辛子を入れて下さい。」とは、御身が大切な私には言えないのだった。

前回、村に到着して3日目頃に虫らしきものに刺され、狂いそうなほど痒くなったことを書いたが、これも3日目頃だったと記憶している。
それまで、皆同じ食事を食べていたのだが、3日目頃から夫&夫の家族の夕食と私の夕食がかわったのである。
おかずは同じなのだが、主食が違う。
私の皿には白米、夫達の皿には茶色のぐんにゃりした物が盛られた。
「それ、何?」
夫に聞くと
「チョコレートケーキだよ。」
と夫。
しかしこの村にそんな気の利いた物などないことは私にとて容易にわかる。
確かに型に流す前のチョコレートケーキに見えなくもないのだが、しかしながら、夫には悪いが、夫の実家にいる水牛のフンとも見た目は似ている。
「チョコレートケーキは冗談です。これはネパール語でディロ。英語では・・・、なんて言うかわかりません。」
「美味しいの?」
と聞くと
「美味しいです。」
「私も少し食べたてみたい」
と言うと
「ダメ!アナタはダメ!お腹痛くなったら、ワタシ、困ります。」
こう言われると味見は断念せざる負えない。
医者のいないこの村で、腹をこわそうものなら大変であるからして、自分だけ白米を頂き、少し申し訳ない気持ちになった。
「きっと白米は貴重なもので、客である私の分しかないんだ。」
心の中でこう思ったのだった。

翌日、この茶色のぐんにゃりした物の作り方を見ていたら、大きな鍋に水を入れ、それを火にかけ、お湯になったところで、少しづつ粉を入れ、かき混ぜていた。
何度も何度もかき混ぜているのだった。

当時、私は日本とネパールを行ったり来たりしていた。
帰国し、ふと頭に浮かんだのが『麦こがし』だ。
とはいえ、私は食べたこともなければ見たこともなく、その名称を本で見て知ったのか、聞いたことがあったのかすら覚えていない。
当時はパソコンもなかったので、今も愛用している辞書で麦こがしを調べたところ
「大麦をいって粉にしたもの。湯でとき、砂糖を加えて食べる。」と書かれている。
砂糖は入れていなかったが、ディロは麦こがしに近い食べ物のような気がした。
だが、文字だけでは味がわからない。
そこで
「ねえ、麦こがしって、知っってる?食べたことある?」
母に聞いてみた。
「なんだい、唐突に。麦こがしねー。戦後、物のない時代に食べていたみたいだけど・・・、こうせんとも言うらしいけど・・・、わたしゃ、知らんよ。そんなもん、食べたことないもん。」
「じゃあ、お母さんは、何食べていたの?」
「普通のご飯よ。白いご飯。」
ってなわけで、もうすぐ後期高齢者になる我が母も麦こがしは知らず、その後麦こがしのこともディロのことも気に留めることなく今に至り、これを書くにあたって夫に聞いてみた。
「ねえ、ディロってさー、麦の粉なの?」
「麦だけじゃないです。そばの粉も入れます。」
「へー、そうなんだ。味はあるの?」
「甘いです。でも砂糖の甘いではありません。自然の甘いダヨ。ディロは麦だけじゃありません。アナタ、村行った季節は麦。でも、モンスーンシーズンはトウモロコシのディロ。トウモロコシのディロも甘くて美味しいダヨ。」
こう言うと、夫は私にディロを見せるために、パソコンに「dhido」と打つ。
「ねえ、ディロじゃなくてディドなの?」
「書くと話す違います。話す時はディロです。」

「Nepal dhido」で検索すると、ディロのYouTubeが見れる。
便利な世の中になったものだとつくづく思う。
だが、辞書と同じで、味はわからない。

「ねえ、あの時、私だけ白いご飯だったけど、米がなかったから私だけご飯だったの?」
「はっアナタ、何言いますかワタシのうち、村で一番大きい土地持ってるうちですよ!米、たーくさん、あります。村の人、米よりディロが好きです。」
「あなたもディロが好きなの?」
「もちろん。子供の時から食べている物ですから、大好きです。」
夫の家は米を節約するほど貧しいのだと私は長年思っていたのだが、どうやら食に関しては貧しくはないようだ。

ネットで麦こがしを検索してみたら、はったい粉というのが日本でも手に入ることがわかった。
ネパールと同じ味ではないかもしれないが、そのうちディロを日本で再現しよう、いや、夫に再現させようと思っている今日この頃。


早いもので、ルビ君が我が家に来てから、もうすぐ半年です。
インコ年齢早見表を見ると、半年は人間の年齢にすると14歳らしく、ルビ君は我が家に来る2ヵ月位前に生まれたので、人間で言えば16歳くらいなのかもしれません。

3月19日、ルビ君が吐き、翌日慌てて病院にかかり、吐き気は1日でおさまったので、「よかった、よかった」なのですが、その日あたりからルビ君の体重が少しづつ増え、今、ルビ君は発情の真っただ中にいます。
「この時期は仕方ないです。みんな、盛り上がっている時期ですから。」
と、先生は仰っていましたが、ルビ君は一体、ひとりで何に盛り上がっているのでしょうか?
気温が上がり、それに盛り上がっているのでしょうが、だがしかし、ルビ君は寒い1月にも発情し、ひとりで盛り上がっていました。
発情の対象は・・・、わかりません。

只、いつの頃からかはわからないのですが、ルビ君が私にキスをするようになりました。
私がごろんと寝転びながらテレビを見ていると、ルビ君がパタパタと飛んできて、私の閉じている口にむぎゅぎゅぎゅぎゅっと自分の嘴を突っ込み、嘴は私の口をこじ開け、歯に到達します。
そして私の歯を嘴でクチュクチュくクチュクチュと軽く突っつき、かなり濃厚なキスをしてくれるのです。
このルビ君からの濃厚キスは1度のみならず、1日に何度もされ、飼い主としては嬉しい限りなのですが
「ひょっとして、発情の対象は私?」
と思ったりしております。
ちなみに濃厚キスは夫にもするのですが、夫にするのはたまーにで、圧倒的に私にします。
今は亡きラニ君は夫にベッタリでしたが、ルビ君は、これもいつの頃からかはわからないのですが、今は私にベッタリで、
「ふたり、仲良しですね。」
夫が嫉妬する仲なのです。

今は毎日体重をはかり、産卵しないことをひたすら願うばかりです。

rubi54.jpeg
普段私が使っているカップです。
ルビ君が歩いてきました。
ルビ君、何故かこのカップを好んでいます/span>

rubi51.jpeg
そして、入ってしまいます

rubi55.jpeg
カップの中でウトウトすることもあります。























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