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シンガポール旅行を終えてから半年たった。
たった4泊7日の旅行日記を書くのに3ヶ月以上かかってしまい、全くもって、私らしい。

今は一ヶ月に1冊すら本を読まない私だが、以前はよく本を読んだ。
本にも色々ジャンルがあるが、私が好んで読むのは海外生活記や旅行記で、とりわけ好きなのが貧乏旅行記。
それに触発されて自分もリュック背負ってネパールに行き、現同居人(夫)と出会ってしまったのだが。

私が読んだ多くの本にはシンガポールも登場した。
どの本もシンガポールに裂いているページは少ない。
ちょいと立ち寄ってはみるものの、すぐにマレーシアやタイに引き返す。
貧乏旅行者にとってシンガポールは居心地が悪い。
物価も高いし、日本にいるのとなんら変わらないからだ。

かような本を読みすぎたせいもあってか、シンガポールに魅力を感じたことはなく、一度も行きたいと思ったことがない私だが、10月から長きにわたり書いてきたように、それなりに楽しんだ。
上を見ればきりがないがリトルインディア地区の中級ホテルは綺麗だったし、街も綺麗で快適だった。
だが物足りなさも感じた。

リトルインディア地区といってもシンガポール。
インド人店員のいる店でも商品には価格シールがベッタリ貼ってあり、値引き交渉もなければぼられることもない。
別にぼられたいわけではないのが・・・、なんだかおもしろみに欠ける。
次は、といっても先立つものがないのでいつになるかはわからぬが、猥雑な地に行きたいものだ。

夫(ネパール人)はというと、昼間の動物園とバードパークが楽しかったそうだ。
自分の携帯に収めているバードパークのショー(動画)を見ては
「鳥がすごかったね。頭がよいでしたね」
と未だに言う。
そして
「私は蛙を(半日市内観光でさらっと回った朝市)もっと見たかったのに、寺ばっかり長い時間で・・・」
と文句も言っている。

それにしても悔やまれるのは写真だ。
元々写真を撮るのは好きではなく、自分が写真に納まるのはもっと嫌いだ。
ここぞという時にカメラを持っていなかったり、写真を撮ることを忘れている。
食べ物の写真が一枚もない。
猿の写真は沢山あるというのに・・・。

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天狗猿 右の猿はお尻を掻いているのか?

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天然メイクのマントヒヒ

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餌やりの時間に撮ったチンパンジー 
私は夫にそっくりだと言い、夫は私にそっくりだと反撃し、とどのつまり人間そっくり!


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ネパール夫はきつね猿を見る度に「可愛い」と言う
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思ったこと・感じたこと | シンガポール家族旅行記  | TB(0)  | Page Top↑
2012年になってしまった!
楽しみにしていたいつもより少しばかり長い休みも終わってしまい、仕事が始まってしまった
シンガポールの思い出に浸るのは昨年中と思っていたのに、大掃除なんぞをしていたら、瞬くまに時間が過ぎてしまった。
新年早々、といっても既に13日目であるが、シンガポールの思い出に浸るとする。

4泊7日シンガポール旅行の最終日の午後4時。
ホテルをチェックアウトし、荷物を預けて外に出る。
迎えが来るのは6時だから、まだ、いやもう2時間しかない。
遠出はできないから、ホテルのあるリトルインディア地区をぶらぶらと歩く。
締めのつもりではなかったのだが、自然と足がいってしまうのがムスタファセンターだ。
「どんだけムスタファが好きなんだ!」
と言われてしまいそうだが、持ち帰ることのできない生鮮食品を見ていても飽きない。

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シンガポールのリトルインディ地区


食品を見ているうちに空腹を覚える。
シンガポールフライヤーからホテルに戻る時に乗ったタクシー運転手が
「買い物ならムスタファ!ムスタファが一番安いよ。高島屋、高い!同じもの、ムスタファだと安いよ。ところでラクサは食べた?シンガポール料理といったらラクサだよ。あんた達のホテルの前にあるショッピングモールの地下で食べれるよ」
なんて言われもんだから、シンガポール最後の料理はラクサ、と私は決めていた。
ホテルの前のショッピングモールの地下とは、インドネシア料理を食べたフードコートに違いない。

ところが、インド料理店の前で夫の足がピタッと止まる。
珍しくショーケースのある料理店だ。
日本ではお目にかかったことのない、プワーッと膨らんだパンのようなものがあり
「これ何かしかしらね?」
母が興味津々で言ったら、夫がスーッと中へ入ってしまうではないか。

昼時を過ぎ、夕食には早すぎる時間だから無理もないが、客は誰もいない。
そして、なんだか少しばかりお高そうな雰囲気を漂わせている。
「なんでインド料理なんだ!タクシードライバーが言っていたラクサを食べるんじゃないの!」
「同じ店に2回行く、おもしろくないです。違う店、いいです」
「ここ高そうじゃない」
「高いなら、出るがよいです」
「座っちゃったのに出るわけにいかないでしょ」
「いいえ。ワタシ、問題ないです。外国人、みんな、メニュー見て、好きモノないなら出ます」
私と夫の間に不穏な空気が漂い、その間でどうとりなしていいのかわからず、目が泳いでいる母。

ウェイターがメニューを持ってくると、出るどころか夫は何を食べるかメニューに食い入る。
思っていた程高くはない。
お腹の調子がよくない私はインド風野菜ピラフを、あとはインド料理をよく知る夫がマトンカレー、豆カレー、ナン、チャパティを注文する。
チャパティは母の為だ。
かつてネパールでチャパティを食べて以来、母はチャパティが大好きなのだ。
「ナンとチャパティは小さいので、足りないと思いますが、どうしますか?」
とウェイターが言うが、ひとまず1枚づつ注文する。

ナンといえば、伸びきった舌のようにベローンと大きいのが来ると思いきや、ここのナンもチャパティはウェイターが言うとおり本当に小さい。
元々小さいのが切り分けられ、バスケットの中に入っていて、上品なナンとチャパティなのだ。
カレーの味は夫も母も「美味しい!」と言うものの、主食が足りない。
「ママ、外で見た、バールンみたいなパン、食べたいですか?」
と夫が言うと
「食べたい、食べたい」
母が即答する。
『見るもの乞食』と自負するだけあり、やはり母はケースのパンを食べてみたかったのだ。

プワーッと膨らんだのはプリというインドの揚げパン。
「美味しいわよ」
母と夫がパクパク食べる。
ま、母が喜んでいるのだから、この店に入ってよかったとしよう。
こうしてシンガポール最後の料理はインド料理であり、シンガポールにいながらにして一番長くいたのもインド地区。
シンガポールの夜景も見なければ、シンガポールスリングも飲むこともなく、我々三人の4泊7日小旅行が終わったのだった。

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4泊したリトルインディ地区のホテル


ここで終わりにしたいところが、書き残しておきたいことがある。
午後6時、旅行会社の人がホテルのロビーに来た。
中年と思しき男性だ。
人数を確認するとバスに乗り込む。
到着した時と同様、グルグルとホテルを回り、本日同じ飛行機で帰国する人を拾う。
これに1時間位時間がかかり、全員揃ったところで
みなさん、おはようございます。これから空港に向かいます」
と旅行会社の人の挨拶。
「おはよう?」
母、夫、私の三人は顔を見合わせ、笑いが止まらない。
恐らくこのガイドさんは早朝の出向かえもしており、うっかり「おはようございます」と言ってしまったのだろうが、時刻は午後7時頃。こんばんはの時間だ。
当人が大真面目に言うものだから一層おかしいのだが、こんな些細な事がツボにはまったのは我々だけのようだった。
他の人は聞いていたのかいなかったのか、誰も笑わないのだった。


バスに乗っているのは帰国するだけの人々だからして、到着した時のようなながーい説明はないのだが
「みなさん、入国した時に貰った半券を用意して下さい。あれは大事なものですから」
ガイドが言うと
「そんなの捨てちゃつたよ」
我々の前に座っていたご高齢の男性が言う。
「えっ!もう一度よく探して下さい」
ガイドはまいったなという顔をし、男性は横に座っていた奥様と共にバックを引っ掻き回すがやはりない。
「私はイミグレーションには入れませんから・・・。今から手紙を書くので、あなたはイミグレーションで手紙を出してください。他の方は大丈夫ですね」
ガイドは念押しし、手紙を書き始めた。

その後、半券を捨ててしまった方も搭乗していた。
手紙の効力なのか?
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「もういくつ寝るとお正月・・・」
子供の頃、この歌を喜んで唄ったわけではないが、大人になった今となって
「あと何日出勤すれば、いつもより少しばかり長い休暇を取れるのか」
と、忍耐の日数を数える。
仕事があっても辛いし、なくてももっと辛いし、出勤日数が少ない12月と1月は時給で働く者にとっては給料も少ないわけで、寒いから電気代もガス代も嵩むし・・・、うなだれるばかりだ。
うなだれていてもなるようにしかならないので、風呂の残り湯で洗濯を終えた今、シンガポール旅行の続きを書くとしよう。


シンガポール5日目、いよいよ最終日だ。
4時にチェックアウトし、6時には迎えが来る。
丸一日あるわけではない。
いつも通り遅めに起きてしまったので、残された時間は半日位なものだ。

どこへ行こうかと母と私が相談していると、夫がムスタファセンターで買った時計をいじっている。
「どうしたんだ?」
と聞くと
「時計、動きません。止まった」
「それ、電池が切れているんじゃないの。またムスタファだわね」
と言うと
「また・・・、行かなくていいです。日本で新しい電池、入れればいいダヨ」
「冗談じゃない!買ったばかりの時計が動かないなんておかしいじゃない」

朝っぱらからまたムスタファセンターへ行く。
時計売り場に行くのはこれで4度目だ。
店員はまた来たという顔をし、それでも電池は入れ替えてくれ
「もう二度と来て欲しくないね」
冗談とも本音とも取れる言葉を背に、時計売り場を後にする。

時計が動いたところで、どこに行こうか。
セントサーナ島で楽しむには、時間が足りない。
旅行会社のパンフレットを開くと『異国文化に触れる』と、アラブストリート・チャイナタウン・リトルインディア・カトンエリア・ホーランドヴィレッジが載っている。
まずはタクシーでアラブストリートへ向かう。

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シンガポールのアラブ

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アラブストリートのカフェや雑貨のある通り

異国文化に触れていると言えばそうなのだが、そもそも異国に来ている。
モスクの近くに小さな店が軒を連ねており、圧倒的に多いのがカーペット屋。
素敵なカーペットは沢山あるが、手を出せる値段でない。
それにしても、どこかに似ていると思ったら、夫の自国であるネパールの旅行者が集まるタメル地区に似ている。
ここで昼食でもとればグッとアラブを感じたのかもしれないが、ホテルの朝食をたんまり食べてしまった我々はお茶一杯すらお腹に入らない状態。
何も買わず、何も食べることもなく、ぶらぶら歩いて写真を撮っただけ。
チャイナタウンへ行ってもカトンエリアに行っても、恐らくなんとなくぶらぶら歩いて終わってしまいそうなので、ここで計画を変更。
観覧車に乗ることにする。

ガイドブックによればシンガポール・フライヤーは世界最大規模を誇る観覧車だそうだ。
従って、そこいらの遊園地にある観覧車とは全然違う。
ゆっくりと、しかし着々と地上から離れているのだが、動いていることを感じさせない。

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送迎バスの中から撮ったシンガポールフライヤー

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夜は観覧車の中でカクテルが飲めるそうだ

観覧車から、私が下痢で行くことのできなかったセントサーナ島、はるかインドネシアの島々まで見渡せるようなのだが、そんなことを知ったのは帰国後ガイドブックを見てからだ。
目下我々が探しているのはシンガポールの象徴であるマーライオン。
「マーライオン、どこにあるんだ」
上空から必死に探し、あった!
「なんてことないの。ちっこいの」
旅行前に友人からは聞いており、近くで見た時はあまり感じなかったが、上から見たら本当に小さいのだ。

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観覧車の上から見たマーライオン。どこにあるのかわかるかな?


観覧車を乗り終えたところでまだ中途半端に時間はある。
どこに行くべきか考えていたら
「魚のアレをやりたい」
これまであなた任せだった母が強く主張する。

魚のアレとは、小さな魚が足の角質を取るドクターフィッシュ。
観覧車だけでなく、レストランや土産物売り場やら、お金を落とす場所があり、ドクターフィッシュもそのひとつ。
母の姉だったか友人だったかは忘れたが、日本のどこかで体験し
「気持ちがよかった」
と言っていたらしく、どれほど気持ちがいいのか自分もやってみたいと言うのだ。
「ワタシもサカナ、やりたいです」
好奇心旺盛で、私を財布と思っている夫も、当然やりたがる。

三人並んで水槽に足を突っ込むとすぐさま魚が寄ってきた。
気持ちがいいか否かは個人差があるとして、小さな魚より大きな魚の方が刺激がある。
シンガポールでないと体験できないことではないにせよ、日頃の行動範囲が狭い我々にとっては、ここでだからこそ体験する気になったと言っても過言ではない。

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夫のきたない足に群がる魚達
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年末である。
換気扇の掃除でもしようと思ったが、今掃除したところで今月末には油でギトギトだろう。
掃除をする気にならず、シンガポール旅行の下痢の続きを書くことにする。


四日目は電車でもタクシーでも行けるセントーサ島に行ってピンクのイルカでも見ようと計画を立てていたのだが、私のお腹がそれどこではない。
朝食を食べている途中でトイレに走る有様だ。
「私は寝ているから、二人でどこか行ってきて」
母と夫に言うが、二人共『二人』は嫌な様子。

薬を呑み、ゴロンとベッドに横になっているうちに私は眠ってしまい、どうやら夫も母も眠ってしまったらしい。
起きたら午後1時。
薬が効いたせいか、物を口に入れなければなんとかなりそうなのまで回復はしたが、遠出はしたくない。
「じゃ、ムスタファに行こう」
夫と母が言い、またもやホテルの裏手にあるムスタファセンターに行く。

ムスタファに入ると夫が一目散にどこかへ向かう。
「ちょっと、あんたの夫、どこに行くんだろうね。あれじゃ、迷子になるよ」
夫の後姿を追いながら母が言う。
夫のかような行動は、自分の幼き頃を思い出す。
遊園地やデパートに行けば、自分の目当てのところに突っ走り、その姿を見た母は
「あー、アナウンスだわね」
と思い、母の予想通り、館内に私の名前が鳴り響く。
そして母が、迷子の子供が集まっている場所に迎えに来る、というのが常であった。

ムスタファは広い。
子供じゃないしホテルも近いからなんとかなるが、離れたら厄介だ。
母と私も夫の後を早足で追うと、着いたところは昨夜の時計売り場。
夫なりに昨夜は下見をしたのだろう。
能天気な夫でも高い時計は買ってもたえないとわかっているので、インド人店員のいる40ドルの時計の前で止まる。
「これ、安いです」
「だからなんだって言うのさ」
と思うのだが、日頃一緒にいれば聞かなくとも検討はつく。
この男、常に私を財布と思っている。
この安さからしてメッキだろうが、金ぴかの時計を買わされるはめになる。
癪にさわったので、自分の時計も買う。

時計の次は香水売り場だ。
男性用の手ごろな値段の前で止まり
「これも安ね、ね、ね!」
私の財布を開けさせる。
「大きな子供がいて、あんたも大変ね」
母が言う。

香水の次は、我が家で『ハンサム』と呼んでいる男性用クリームの空き箱を夫が見つける。
これは夫が里帰りすると必ず買うクリームで、ネパールやインド辺りではポピュラーなようだ。
正式名は『FAIR AND HANDSOM』
俳優だかモデルだか知らないが、インドのハンサムと思しき顔が箱にバーンと印刷されている。
名称も箱もインパクトのあるクリームだ。
夫曰く肌にいい。
だが、夫の顔からシミも消えなければツルツルになっているようでもない。
たいして効能があるとは思えないなのだが、彼はいいモノと信じている。

『ハンサム』を求めて夫があれよあれよと消えてしまい
「ついに迷子だわね」
母が呆れ、母と私は夫を探すこともせず自分達のモノを見る。

暫くして夫が自力で私と母を探し当てた。
「ちょっと来て下さい。ハンサムよりもっといいのがありました」
夫に引っ張られるように連れて行かれた所には、中国系の女性店員がいた。
用意されていたのは、日本にもある角質がポロポロと取れるクリームだ。
既に夫と店員の間で「買う」と交渉が成立しており、日焼け止めクリームのおまけつきになっている。
またもや私の財布がパカンと開く。

夫の物欲が満たされたところで、菓子売り場に行く。
そこには試食用のチョコレートがあり、母と私は三種類の小さなチョコを一個づつ口に入れる。
するとインド人の家族連れが来る。
家族全員立派な体格をしており、各々がチョコをガバッとわしづかみにするとバクバク食べるではないか。
沢山あった試食用のチョコレートがあっという間に少なくなり、母と私を呆然とさせる。
ガイドブックを開けばシンガポールにはスイーツが沢山ある。
母も私も甘いものが大好きなのだが、今にして思えば我々が食べたシンガポールスイーツは、ここで試食したチョコレートだけだ。


母と二人でチョコレートやクッキーの前で、ああでもないこうでもないと、親戚や友人や自分達用の土産選びをしていると、はたと気がついた。
夫がいない。
「また消えたよ。探してくるから、チョコレート売り場から離れないでよ」
母に言い残し、夫を探しに行くと、奴はインドの食材売り場にいた。
インド風漬物数種類、ダル(豆)数種類、香辛料、バター、紅茶、お香やら、ネパールで馴染みのある食材等をバスケット一杯に入れている。
「全部欲しいの?」
「ハイ。全部ワタシのカリー(夫の作るネパール料理)に欲しいものです」

別に高級ブランドを欲しがっているわけではない。
ムスタファの安物だ。
安物といえども普段なら悩むところなのだが、旅とは人の心を大きくするのか。
それにどれも私の口にも入るものだ。
「全部買いなさい」
と言うと、夫は喜び
「じゃあ、もう一つ欲しいものがあります」
バスケットに追加されたのは5キロのジャスミン米。
「ワタシのカリーに一番欲しいの、コレです」
シンガポールから米を背負って帰ることになるとは思いもしなかった。
こうしてムスタファで安物を漁っているうちに一日が終わる。

ムスタファを出て、夕食をどこで何を食べたらいいのかと思い巡らしていたら、目に入ってしまった。
蟹だ。
旅行前、夫が行きたがったのはバード・パークで、食べたがったのが蟹だ。
蟹を食べさせなければ
「シンガポールに行ったのに蟹を食べなかった」
後々まで言われ続ることになるだろう。
蟹が食べれる綺麗で素敵な店はガイドブックに沢山掲載されているが、我々の入った店は全席オープンテラスと言ってしまっても過言でない、『美香魚頭・・・・』となんだかすごい漢字の並んだムスタファ近くの小汚い店だ。
下痢がおさまったばかりの私は食べるのを控え、夫と母は蟹を食べる。
「辛いけど美味しい」
二人はそれなりに満足し、私はひと安心。


ホテルに戻ると夫が早速買ったばかりの腕時計の箱を開ける。
ところが何度やっても留め金がとまらない。
暫く留め金をいじっている夫を見て
「壊れているんじゃない。いじるともっと壊れるから、ムスタファに行こう」
母が言い、またムスタファに行く。
ムスタファのいいところは、24時間営業だ。

再びムスタファの時計売り場に行き、若いインド人店員に購入したばかりの時計を見せると、どうやら夫がとめ方を間違え、間違えたが為に留め金が壊れたとわかる。
「ノー、プロブレム」
インド人らしい答えが返ってきて、留め金だけを取り替えてもらい、ついでに夫に留め方をよーく説明する。
旅行4日目、本当にムスタファセンターで一日を終える。

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2、3日前のこと。
「ニューイヤーに旅行に行かないの?」
ネパールが夫が寝とぼけたことを言う。
「どこか行くなら、いつから休みで、どこへ行きたいのか言ってくれ。正月は混むんだから」
先月から口がすっぱくなるほど言っていたというのに。
「今からじゃどこも行けない。ホテルは一杯!飛行機も席ない!」
と言い放つと
「なぜ?まだ時間、沢山ありますよ」
と夫。
何度同じことを言わせるつもりなのか。
ともあれ今年も正月は寝正月で終わりそうだ。
そして今日もシンガポール旅行の続きだ。


ジュロン・バード・パークを満喫した後はタクシーでホテルに戻り、ホテルの向かいのシティ・スクエア・モールへ行く。
前々日に行った銀行の入っているショッピングセンターだ。
ここの地下にあるフード・コートに直行する。

思えば朝、ホテルで朝食を食べ、バード・パークではコーラを飲んだだけ。
ホテルの種類豊富なバイキング朝食を遅い時間に食べると、夕方までお腹がすかず、一日二食。
安上がりではあるが、旅の『食べる』という楽しみを失っている。

フード・コートには、店が5、6件あったように記憶しているが、もっとあったかもしれない。
ネパール夫の足はインド料理の前でピタリと止まり、母と私の足はインドネシア料理の前で止まる。
母と私が何を食べるか迷っていると
「ワタシもこっちにします」
お金を取りに来た夫の食い気が、インドからインドネシアへと変わる。
並んでいるおかずは唐辛子が利いていると思われるものが多く、生の青唐辛子をバリバリ食べるほど、夫は辛いものが大好きだ。

「私、あの一番上のにする」
壁に貼ってあるメニューの一部である写真を指さし、母は麺類らしきものを選ぶ。
私と夫は目の前のガラスケースの中にある何種類ものおかずの中から3種類選ぶ。
私は鶏肉料理、茄子炒め、空芯菜炒めを、夫は何を選んだのか忘れたが辛そうなおかずを3つ選ぶ。
皿の上にプラスチックの葉っぱが敷かれ、ご飯の横に選んだおかずが盛られる。

清算する時、ふとレジの横をみると、インドネシア風漬物のようなものがあり、好きなだけ盛っていいようになっている。
料金は発生しない。タダだ。
「美味しいから食べてみて」
店員に薦められ、レジの横にある漬物もプラスチックの葉っぱの上にのる。

母の麺類は、本人曰く「美味しい。日本人の口に合う」
一方私と夫が選んだおかずも美味しいしのだがやや辛め。
強烈に辛いのがタダの漬物だ。
辛いけど旨い、旨いけど辛いといった感じ。
「美味しいです。でも、とーっても辛いです」
唐辛子をこよなく愛する夫までもがヒーハーする辛さだ。


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我が家で夫が育てている唐辛子。これはネパールの唐辛子で形は丸。

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これも夫が育てている唐辛子。
近所で買った日本の青唐辛子なのだが、成長しすぎて妙な形。



腹ごしらえした後はホテルの裏手にあるムスタファセンターに行く。
初日は地下の衣料品しか見なかったが、今度は1階の化粧品やら香水を見て、適当に見ているうちに着いてしまったのが腕時計売り場だ。
「ゲッ!まずい場所に着いたもんだ」
と思ったら、案の定、夫が時計の並んでいるケースから離れない。
しかも奴の足は高い時計、高い時計へと移動する。
「時計なんか買わないんだからね」
「わかっています。見てるだけ」
そう言うわりには食いつきそうなくらい時計に見入っている。

夫を時計から引き離し、手ぶらでホテルに戻ったところで、どうも我が胃がおかしい。
「痛いの?気持ち悪いの?」
と聞く母に
「痛くもないし気持ち悪くもないんだけど、辛いんだよ」
「辛い?」
母には理解できないらしいが、辛いとしか表現しようがない。

何がいけなかったって、数時間前に食べたインドネシア料理しか考えられない。
普通の胃の持ち主ならばなんてことはないのだろうが、私は虚弱な上に胃弱だ。
あの辛い漬物に手をつけず、腹六分くらいで止めておくべきだったと後悔したところで後の祭り。

そして夜中、下痢が始まった。
2、3回、トイレに駆け込む。
外国でこの症状が出たら、私の場合、正露丸は効かない。
病院で貰った強力な下痢止めを飲み
「どうか止まりますように」
と祈るばかり。

私がバタバタとトイレに行っているというのに夫も母も夢の中。
狭いホテルの一室に共にいるというのに、全くわからなかったそうだ。
二人共、炎天下のバード・パークを歩き、疲れていた、ということにしよう。
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